副教材の解答冊子は生徒に渡すか | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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副教材(問題集)の解答宇冊子は生徒に渡すべきか。

 

何度かこのブログで触れたことがある(と思う)。

 

一応の、私の結論は、「渡すべき」だ。

 

解いた直後に答え合わせをしなければ、本当の力はつかない。なぜなら、自分がどういう思考過程でその答えに至ったのか、記憶のあるうちに答え合わせをし、解説を読むことで、学力として身につくからだ。

 

解いて時間が経ってから答えを合わせても、○か×かを確認する作業にしかならない。

 

まして、長期休暇中の課題ならなおさらだ。20題くらいある問題を解いて、提出。教員の点検が終わってから解答冊子を渡されても、最初の方のページなんて、どんな文章で、どんな問題で、どう考えたなんか、記憶の彼方にある。この場合の答え合わせなど、無意味だ。

 

ただ、この論にはどうしても反対意見が出てくる。

 

解答冊子を渡すと、ちゃんと解かずに答えを写す生徒がいる。だから、渡さない。

 

それも一理ある。けれど、そんな生徒は、解答冊子を渡さなかったら、いいかげんにやっつけ仕事で問題を解くか、提出期限が迫って友だちの答えを写すか。別の方法で手抜きをするに違いない。

 

そう考えたら、不真面目な生徒のために解答冊子を渡さないよりも、真面目にやって実力をつけたい生徒のために解答冊子を渡すべきだ

 

しかし、この自分の信念が、ちょっとぐらついた。最近、生徒から聞いた話。自分が以前担当していた学年の生徒たちが、模試で偏差値を伸ばしていた。しかも、授業はあまりちゃんと聴いていないのに。だから、「どうしてだろう?」と生徒に聞いてみた。

 

返ってきた答えは、「たぶん、冬休みの宿題を真面目に解いたから。答えがもらえなかったので、真面目に解いた」だった。

 

解いた結果がどうであれ、本文をちゃんと読み、真剣に問いを解くという過程だけでも力をつけることになるのかな?

 

もしそうだとしたら、解答冊子は渡さない方がいいのでは? 安易に解答に頼られたら良くないし。

 

そんなことも考えている。

 

みなさんは、どうお考えですか?

 

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