学校が壊れる 弱まる家庭と地域の力 | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

神戸国語教育研究会カプスのブログ

神戸国語教育研究会カプスのブログです。現代文の副読本、アクティブ・ラーニング、課題解決型学習のテキスト『生き方GET』を制作しています。
公式サイトは「カプス」で検索を!

『週刊東洋経済』2017年9月16日号の特集を読んでいると、「弱まる家庭と地域の力 頼れるのは学校だけ」という記事があった。

 

昔は、家庭、学校、地域社会の三位一体で子育てを行っていた。ただ共働きや一人親の家庭が増え、子どもに割ける時間が少なくなった結果、学校にできるだけ面倒を見てもらおうとする。親が学校に過剰な要求をしたり、部活動に熱心だっりするのはそのため。学校もそれに応えようとして、教員に大きな負担が掛かる(『週刊東洋経済』2017年9月16日号、P.36・37)

 

たしかに、家庭の力が弱まっているとまでは言わないが、子どもとの関わりが薄くなっている家庭が増えているなぁ……というのは、この10年ちょっとの間に、年々強まる実感である。

 

とにかく、共働きの家が多い。そして、親が帰宅する時間が遅い。中学生とはいえ、帰宅して20時くらいまで家に独り、という状況もよくある。学校から保護者に連絡しても、なかなか連絡がつかないことが少なくなくなった。

 

意見には個人差があることを前提として言うと、やはり問題を起こす生徒は、家庭の状況が不安定であるケースが多い気がする。家庭がしっかりしていれば、子どもも安定している。当然と言えば当然だ。

 

だが、経済的な問題などで、共働きをする家庭が増え、親と子どものかかわる時間が減っている。だから、子どもの心のメンテナンスを、学校で教員が担う。親代わりの役も求められつつある。

 

女性の社会進出は大いに結構なのだが、そのことで子どもが犠牲になるのはちょっと違う気がする。そのあたり、どうにかうまいシステムが構築されないものだろうか。

 

ちなみに、記事では、能動的学習(アクティブ・ラーニング)を文科省が推進しているのは、地域社会が高齢化してつながりが薄くなり力が弱まっているから、各教科に社会性を持たせて生きる力を習得させようとしている、と指摘している。

 

なるほど、この視点は初めてだが、納得できる。

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

神戸国語教育研究会カプスについては → 公式サイトへ

 

課題解決型学習、アクティブ・ラーニング、現代文の副読本として最適の教材『生き方GET』全4巻+ベスト版 → 詳しくはこちら

 

↓クリックしてランキングアップにご協力ください。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村