「先生のところで、新型コロナウィルスのワクチンって打てるんですか?」
最近、患者さんによく聞かれる言葉です。
何でも小池東京都都知事が、『歯医者さんもワクチン接種を手伝って貰うわ』という趣旨の発言を定例会見でしたそうです。
……現場では色々と頭を抱えているだろうなぁ(^^;。
前回も話しましたが、今のところ歯科医師会レベルではワクチン接種の話は出ていません。
多分保障とか責任問題の調整が大変で、当分は無理だろうと思っております。
体制が整うのが先か、接種のピークが過ぎるのが先かといった感じです。
色々ともどかしいと思いますが、法律を厳密に解釈していくとそういう真似しかできないわけです。
ところがですね。政府は思い切った手を打ってきました。
歯医者の一本釣りです。
先週、歯科医師会から『新型コロナウィルスのワクチン接種の講習会のお知らせ』のFAXが届きました。オンラインの講習会を受ければ、歯医者でもワクチン接種ができるという仕組です。
そして、そこには歯科医師会としては新型コロナウィルスのワクチン接種をする予定は今のところないという趣旨の文章もついていました。
つまり、歯科医師会としてはまだ動けないけど、個人として参加するのはOKだよという事です。おそらく、講習を受けた歯科医に希望者を聞いて、大規模接種会場に援軍として送り込むのでしょう。
太平洋戦争前のアメリカのフライングタイガースみたいな扱いです。
フライングタイガースは、太平洋戦争前に中国戦線で活躍した義勇空軍です。
何故か、アメリカ陸軍の退役者がアメリカ陸軍の装備で参戦しています。
日本が真珠湾攻撃を行うまでの間の時間を稼いでくれました。
ちなみに、当時にアメリカ空軍はまだ存在していません。
アメリカ空軍は第二次世界大戦後、アメリカ陸軍の航空部隊を中心に成立しました。
国としては、まだ参戦できないけど、個人が勝手に義勇兵として参戦するのは、止められないよ。餞に武器弾薬を用意しておくよ。という扱いです。
……誰がシェンノート大佐の役をやっているかは分かりませんが(^^;。
なるほど、これなら医師会や歯科医師会の調整をひとまずおいて置いて、歯医者をワクチン接種に動員できます。
……後で責任問題で揉めそうですけど(^^;。
とりあえず、これで人員を確保しておいて、これでも駄目なときは本格的に歯医者も、他の業種の人も動員するという大義名分になります。
誰が思いついたかはわかりませんが、上手くいくといいですね。
とりあえず、私としてはオンラインの講習会を受けようと思います。
何かありましたら、またご報告いたしますm(_ _)m。
写真は庭に咲いたポンカンの花です。
ろくに手入れをしていないので、3年に1度ぐらいしか実をつけません。
今年はなってくれるといいですが(^^;。