今日は朝一に愛知に住む大学時代のサークルの同期に電話をかけた。
彼は幹事長だったので、花巻の先輩などと今でもつながっている可能性があったからだ。
まだ8時半だったのだが、彼は寝ていたらしい。
「大丈夫じゃないかなぁ」とのんびり言う。
私はやはり人よりも心配しすぎな性分なんだろう。
でも愛知もかなり揺れたらしく、一応社長という身分の彼は、
作業員をすぐに帰宅させるなど緊迫した一日だったという話をし、
お互い何かわかったら連絡しよう、と言って電話を切った。
花巻の先輩の連絡先はわからなかったので、
会津の先輩だけ災害用伝言板に登録した。
私が郡山に行く度に、「会津にも是非」と言っていた先輩は、
大学卒業後ずっと会津若松市の市役所で働いている。
自分の親より会津弁のなまりが強くて、律儀で、良い先輩だ。
夫が朝からつけっぱなしのテレビでは、
これでもかっ!というくらい信じられない映像が流れている。
とにかく無事でいて欲しい。
10時過ぎ、会津若松の先輩から返信がきた。
「なんとか大丈夫です」
良かった~。
「携帯はあまり使わないように」と言われてるけど、
そんで先輩も生きてはいても大変な状況かもしれなかったけど、
どうしても確認したくて、花巻の先輩の事を聞いてみた。
「あいつも生きてるよ」との返信。
良かった。
本当に。
被災地の人へのメールや通話は確認する人がただ安心したいためで、
通信の妨げになる!なんて言われてるけど、
携帯電話を使っている人間が、それを我慢するというのはなかなか難しい。
それだけ私達の脳は便利な世の中で我慢できないようになってきてしまっている。
今日は午後から幼稚園のお別れ会があった。
幼稚園も開催を迷ったようだが、とりあえず普通に行なわれた。
人形劇のおもしろいおじちゃんがやってきて、
会場は笑いにつつまれた。
私も一緒に笑っていたが、自分じゃないみたいだった。
心の中に重たい鉛があって、自分を下げよう下げようとしている。
笑っている私は空に浮かんでいるみたいだった。
お別れ会の最中に、チェーンメールと思わしき内容のメールが、
3人ぐらいから入っていて、混乱の始まりを予感した。
夜は親の飲み会があったが、2次会から行くつもりだったが、
キャンセルした。
阪神大震災のときとはまた違った、不穏な空気が自分をとりまいていた。