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「奈良御菓子製造所 ocasi」の、

みかさどら焼き。

昨日まで渋谷スクランブルスクエアでポップアップをやっていたので買えました。


万葉集の時代から和歌にも詠まれ、奈良のシンボルの一つでもある「三笠山」。その形になぞらえ、奈良ではどら焼きのことを「三笠」と呼ぶそう。奈良県産の百花ハチミツが練りこまれているふっくらとした生地に、

ほどよい甘さの粒あんが挟まれていて、少し小さめサイズがうれしい。


このお店では、ペアリングジャムをお勧めしていて、どら焼きに合わせるペアリングジャムは、大和橘ジャム。

ひと匙添えて、粒あんの甘さと柑橘の酸味のハーモニーを味わいます。

どら焼きに更にジャムまで!!と躊躇いますが、合わせてみると、新鮮な美味しさ。もう一つ食べたくなっちゃいます。


sioのオーナーシェフ、鳥羽周作さんが監修されているそうニコニコ







山種美術館で開催中の
「小林古径と速水御舟一画壇を揺るがした二人の天才ー」内覧会へ。

近代日本画の歴史に大きな足跡を残した二人の共通点、互いへの敬意。
初期から晩年までの名品の数々を展示し、二人の交流を示す作品や言葉もあわせて紹介されていました。



小林古径「秌采」
いい絵というものは、柿ひとつかいてあっても、大宇宙が感じられる気がするものです by 小林古径
速水御舟も小林古径も、言葉がカッコよくて痺れます。柿は古径が好んだ題材だそう。葉は朽ちゆく色の変化や表裏の違いが2種の金泥で描き分けられています。
朽ちゆくものを美しく感じる時があるのですが、その様を、金で表現することによって、朽ちゆく美が感じられるのだなぁと。



速水御舟「桃花」
御舟の長女の初節句のために描かれた作品。娘への想いがふわりと伝わってきて、自然と笑顔になってしまう。



速水御舟「炎舞」重要文化財
「もう一度描けと言われても二度とは出せない色」と自ら語った背景の深い闇は、試行錯誤の末に到達した絶妙な色合い。
いつもこの絵の前に立つと、つい手をかざしてしまうのですが、なんだか本当に炎の熱が感じられるような気がするのです。
視覚的なものだとは思いますが。
炎に群がる蛾は、全て正面向きに描かれていて、観察と想像の融合が見事な作品。 



 小林古径「猫」

気品が漂い、思わず拝みたくなってしまう荘厳な白い猫。まるで仏画のよう。
エジプトのバステト神と思われる猫の写生が残っていて、もしかしたらその影響もあるとかないとか。



写真左から、新井まるさん、山種美術館館長の山崎妙子さん、私。
山崎館長はいつお会いしても大変麗しく、気品に溢れ、そして温かなお人柄で。
周りに薔薇の花が咲き乱れているような華やかさがあり、密かなファンです。
お目にかかれた日は心に薔薇が咲き乱れます。
新井まるさんは、アートマガジンの代表を務めていて、アートにとっても詳しく、更に先見の明もあり。私は彼女が絵をじっと観察する姿が好きで。美術館で一緒になると、まるさんが絵を見つめる姿を後ろからこっそり見つめています(怪しいね)


「小林古径と速水御舟一画壇を揺るがした二人の天才ー」
は、7月17日まで。会期中に展示替えがあります。





🕊新連載のお知らせ🕊

今週発売の「週刊新潮」にて、書評連載がスタートしました!

タイトルは『性とか愛とか』。

性愛や官能、肉欲を主題とする小説を、私なりに読み解きます…!

第1回は、川端康成「眠れる美女」。

月1回の掲載となります。

ぜひお読み頂けましたら嬉しいですおねがい




そして、同誌の巻末グラビアページにて、

デジタル写真集『愛、立ちぬ とめどもなくあなたのなかへ』から3点掲載して頂きました。

紙焼きは、今のところこちらのみとなります。

新連載『性とか愛とか』と併せて、ぜひご覧頂けましたら!









🕊


5月21日に、デジタル写真集を発売します。


🕊𣘺本雅司×小橋めぐみ

「愛、立ちぬ とめどもなくあなたのなかへ」

 

▼現在、AmazonKindleにて予約注文受付中です。


https://www.amazon.co.jp/dp/B0C4KBBX2T



価格:¥1,650(税込)

撮影:𣘺本雅司

女優:小橋めぐみ

ヘアメイク:佐藤寛(KOHL)

出版元:aliEnte


もう一度、写真集を出すことになるとは夢にも思いませんでした。

14歳から仕事を始めて、たくさんの夢を見て。

叶ったものもあるけれど、叶わない夢の方が圧倒的に多くて。

いつしか目の前の現実ばかり、見つめていたのかもしれません。

でも写真集の撮影が始まって、久しぶりに𣘺本さんに撮られていたら、

視界が開けたような瞬間がありました。

まだもう少し、私は遠くへ行くことができる、と。

 

「愛、立ちぬ」、そんな言葉はありません。造語です。

でもどうしても、このタイトルにしたかった。

ここに込めた想いを、写真一枚一枚を通して、感じていただけたら

とても、とても嬉しいです。





🇪🇸

スペイン版「星の王子さま』と聞いて気になった、

イバン・レピラ著『深い穴に落ちてしまった』が、すごいよかった。


深い穴に落ちてしまった性格の違う兄弟が、空腹に耐え、

地上を想い、必死で生きる日々を描く。

不条理を引き受けて生きること。

計画と夢の力。


お話しはシンプルだけれど、

謎に満ち、深く、暗く、

美しい。

何度も読み返して、考察したくなる。


ちなみに、文中に暗号があって、謎解きが潜んでいるのですが…

それが解けない。

モヤモヤする。