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本日発売の「週刊新潮」にて「私の週間食卓日記」を寄稿しました。
10月11日〜17日までの1週間の日常を日記形式で綴っています。
献立評論家の荒牧麻子さんから、採点とアドバイスも頂きました🙏
普段日記をつけないのですが、1週間の全てを公開するってなかなかなくて、書いていてとても楽しかったなぁ。
文字数の関係で泣く泣く削りましたが、
最初はこの3倍くらいの長さになってしまいました。
書き留めておこうと思うと、
毎日何かしらあるものですね。
日記向いてるかも!と思ったのですが、
この次の週、結局1日も書きませんでした。
0日坊主め!
食卓日記に登場した本たち。
「親愛なる向田邦子さま」
「子供が王様」デルフィーヌ・ド・ヴィガン著 河村真紀子訳
「おいしいものでできている」稲田俊輔著
この秋は、鎌倉を深めたくて。
甘糟りり子さんの
「鎌倉だから、おいしい。」を熟読中。
いわゆるガイドブックではなく、
3歳から鎌倉に住んでいらっしゃる甘糟さんの記憶とともにある、いいお店が、味わい深いエッセイとともに紹介されています。しかも、春夏秋冬ごとに!
先日は、由比ヶ浜通りにある、
1929年創業の鰻やさん
「つるや」に行きました。
(ちなみに「つるや」は夏のカテゴリーに入っていましたが!)
この間、両親が美味しい鰻を食べてきた話しを聞いてから、無性に鰻が食べたくなって。
「私はつるやの鰻には山椒をかけるのも神経質になる」と書かれているのですが、甘辛のタレが鰻本来の味が際立つように、あっさりしていて。
ふわりと、するっと、
胃の中に収められてゆくようで。
タレがキツくないので、山椒をかけるのを忘れたまま完食しました。
そして書いていてまた食べたくなってしまうほど
優しい中毒性がある、つるやの鰻。恐るべし。
鎌倉彫りのお重も、素敵です。
つるや、にちなんで、折り鶴が。
この本を読んでいると、
行きたいお店ばかりで!
ふぅ、次はいつ行けるかしら☺️
ゆっくり楽しんでいこう。
菊池寛実記念 智美術館にて
「畠山耕治 青銅を鋳る」
(許可を得て撮影しています)
青銅を素材とした鋳金による制作を追求してきた畠山耕治。
様々な薬品や熱などで金属に化学変化を起こす着色の工程によって、
青銅の造形に命が吹き込まれる。
琳派のようだったり、
動物が現れたようだったり。
地中海を思い出したり。
どう見えるか?は人それぞれなんだろうけど、
金属の表現としての強さに
とても惹かれた。
繊細とは反対の、猛々しさに、
こちらも燃え上がってくるような!
一見、箱の形をした立体に見えますが、
中が空洞になっています。
外側だけでなく、内側にも型が必要で、
鋳金でそれを制作するのは至難の業だとか。
この箱の表面の色彩が、
砂浜と優しい海が混ざり合っているように見えて、
深く癒されました。
展示室内にある金属製の壁や
表の看板の金属の枠も、
畠山さんが作られたそう。
完全に溶け込んでいて、今まで作家ものだと
知りませんでした。
菊池寛実記念美術館にて
12月11日まで。
