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COPE (KU Plankton Lab)

絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

こんばんは。主宰です。

 

論文紹介の続きです。

 

Toru Kobari, Tsutomu Ikeda (January 2001)
Life cycle of Neocalanus flemingeri (Crustacea: Copepoda) in the Oyashio region, western subarctic Pacific, with notes on its regional variations.  Marine Ecology Progress Series: 209, 243-255.

こんばんは。主宰です。

 

グリム童話集の中のお話で、貧しい靴屋の靴作りを小人が夜にこっそり手伝う不思議なお話がありますが、それが「小人の靴屋」です。そんな小人が、うちの研究室にもいます。

5号館2階の流しがあるのですが、いつのまにか夜にこっそり掃除してくれるんです。いつも使うたびに感謝してます。水産学部の不思議の1つ。ぜひ、来てみてください。

こんばんは。主宰です。

 

先日、新入生オリエンテーションが開催されました。このたびは、数ある大学・学部の中から、鹿児島大学水産学部を選んで下さりたいへんありがとうございます。また、ご入学誠におめでとうございます。私はちょうど受験生の娘をもつので、受験勉強の末に本学部に入学されたみなさんの苦労を称え、これらを支えたご家族のご苦労をねぎらうと共にそのお姿を尊敬します。それだけに、本学部で学ぶ4年間が楽しいものであるよう、教職員一同がんばります。

ちょうどこの日はめでたいことに、桃の花が咲いてました。これは以前の学部長と共に植えたもので、寒波の影響で開花が遅れて丁度みなさんのご入学を祝う開花となりました。

この日は10時~16時までたくさんの情報を整理しなければならず、たいへんだったとおもいます。でも、居眠りもせずにみなさんが作業を一生懸命こなしていたり、さっそく周辺の人たちとおしゃべりしていたりと、たいへんほほえましくおもいました。この後、週末には練習船に乗船する機会があり、もっと周辺の仲間たちとコミュニケーションすることになります。まずは、いろいろと気軽に相談できる仲間をこのような機会を通して見つけて下さい。他大学・他学部とちがって水産学部ではこのような機会があるので、仲間を作り易い状況にあります。これを最大限活かしてください。私も乗船する予定ですが、このきっかけづくりのお手伝いをさせてもらいますし、何か不安なことがあれば乗船中に相談してください。それなりに苦労しているし、その割に大学を9年間も楽しみまくったので、いろいろとアドバイスできることがあるとおもいます。私も、苦しい受験をどのように乗り切ったのかを伺って、娘たちの受験生活を支えるためのアドバイスをもらいたいとおもっています。

こんばんは。主宰です。

 

4月2日~11日まで、九州東方海域において新青丸による海洋観測・標本採取が計画されています。東京大学大気海洋研究所の伊藤教授が企画されたもので、国内の大学・研究機関から参加したメンバーが乗船します。我々はこの海域におけるマイワシ仔魚の生残・成長についてたいへん興味がありましたので、伊藤さんにお願いして乗船させてもらうことにしました。私が乗船したかったのですが、新年度の組織運営業務があったので大学院生に乗船してもらうことにしました。

担当するユウタは、この海域における仔魚の生残・成長に関する研究を行っています。そのため、彼に乗船してもらって海洋観測データ・マイワシ仔魚標本・動物プランクトン標本を採取してもらうことにしています。東京大学大気海洋研究所から参加しているメンバーと協力しながら行いますが、標本処理は彼にがんばってもらう必要があります。他の研究機関の船舶に乗船するのは初めての経験となりますが、とても信頼できる学生なので任せることにしました。新青丸は練習船とちがった雰囲気があるので、それを十分楽しんでもらえればと願っています。特に、夜間は標本採取のためにサバ類の釣りをしなければならないということで、釣りバカな彼にお願いした経緯もあります。

機材準備・積込・艤装のために、乗船前に大気海洋研究所に行ったり、新青丸に訪船しなければなりません。緊張もしているとおもうしがんばってもらいたいので、健闘を祈って食べ飲み放題のお店へ連れて行ってご馳走することにしました。

現在は節約生活を送っているそうで、だいぶご機嫌でした。緊張のせいなのか、意外と食べてなかったです。本人は、最近は1日1食しか食べてないので胃腸が縮んだといっていますが、人間はカイアシ類みたいに休眠のために胃腸が縮んだりしませんよ。

刺激的な航海を楽しんできてください。

こんばんは。主宰です。

 

論文紹介です。

 

Toru Kobari, Tsutomu Ikeda (August 2000)
Life cycle of Neocalanus species in the Oyashio region.  Bulletin of Plankton Society of Japan, 47 (2): 129-135. (in Japanese with English abstract)
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010620369.pdf
小針統, 池田勉(2000):親潮域におけるNeocalanus属カイアシ類の生活史. 日本プランクトン学会報: 47, 129-135.