こんばんは。主宰です。
またまた、思い出のはなしです。
鹿児島大学水産学部に赴任したころ、5号館1階の実験室(現在の1-1・1-2実験室を除く他のスペース)は生物系教授の専有スペースとなっていました。いろいろな研究機材もありましたが、大部分が全く使用されていないガラクタが散乱している状態で、たいへん無駄な利用形態でした。教授がご退職された後にはみんなで有効利用できるスペースにしたいと考え、学内の競争的教育研究費に応募し、生物を培養・飼育することができる施設整備を提案しました。こちらもたいへん有難いことに採択され、かなり大きな教育研究費をつけてもらいました。
それで整備されたのが、こちらの共用スペースです。5段階に調温できるインキュベーター3台、藻類培養インキュベーター3台、教授たちがご退職後に利用しなくなったインキュベーター数台を集約し、専有せずにみんなで共有・共用する機器・スペースとしました。個人的には、5段階に調温できるインキュベーターはたいへん便利だとおもっており、これで培養・飼育すれば温度に対する代謝活性・速度過程を1回の実験で検証することができます。以前の教育カリキュラムでは、生物系なのに生きた状態の生物を扱う授業コンテンツがありませんでした。これらの機器を導入後、代謝活性・成長などの授業コンテンツを扱えるようになり、より生物を実感できる授業内容になったとおもっています。