授業 | COPE (KU Plankton Lab)

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絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

こんばんは。主宰です。

 

新年度がスタートすると、4月~5月の月曜日~金曜日には毎日のように授業があります。私はかなり多くの科目を担当しているし種類も多いので、授業だけでなくその準備・出欠管理・提出物評価などしているとあっという間に晩になってしまいます。以前はそんなことなかったのですが、晩になるとかなり疲れます。授業に情熱を注ぎすぎるのか、あるいは体力の衰えなのか・・・まあ、後者ですかね。先週の金曜日の場合だと、こんな感じ。

 

7時半~8時  :オフィスに来たらメールを簡単にチェックして、返事しなければならないメールのみ返事

8時~9時   :火曜日に担当している実験材料の飼育・確認

9時~10時  :講義の試験問題作成

10時~11時半:午後に担当する実験科目の機材・教材の確認とヘルプしてくれる学生との打ち合わせ

11時半~12時:昼飯

12時~16時半:実験科目担当

16時半~18時:5限目講義担当

18時~18時半:出欠確認

18時半~19時:移動

19時~21時 :歓迎会

 

歓迎会の会場に着いた時には、めっちゃ疲れてました。酔いも回るのが早かった。

さて、ここで授業関係の情報も掲載すると案内していたので、講義に関して少々説明しておこうかとおもいます。最近、研究業界に限らず一般社会においても、あらゆる情報が先鋭化・断片化してしまって、そのような情報を関係づけることがたいへん難しくなったような感じがします。この状態を放置すると、いまやっている仕事がどのような背景・理由・意義のもとにやっているのかが分からなくなり、仕事に振り回されることになります。こういう状況だと精神的にとても疲弊するので、私はそれぞれの情報を関係づけることがかなり重要だと感じています。こういったポリシーのもと、授業ではそれぞれの情報を関係づけることができているかを常に重視しています。

私が担当しているプランクトン学では様々な生物群が登場しますが、それぞれの生物群のことを深く理解することよりも、他の生物群との関係や人間活動への影響といったことを問うようにしています。たとえば、珪藻という植物プランクトンの問題なら、珪藻はどのような動物プランクトンと共生関係をもっているかとか、珪藻と渦鞭毛藻のシスト形成のちがいはどこにあるのか、というような感じです。別の言い方をすると、インターネット情報が簡単に利用できるこの時代、ある限定された情報についてはすぐに調べられて深く理解する術がありますが、それぞれの情報の関係についてはなかなか調べられないので、こういった困難な場面をどう頭を使って克服するかということを勉強させているつもりです。この癖が修得できれば、たぶん苦労しなくてよいことが多々あるとおもっています。