かごしま丸乗船~その5 | COPE (KU Plankton Lab)

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絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

こんばんは。主宰です。

眠いっす。これを書いたら寝ます。またまた、乗船の報告です。

 

すべての海洋観測が無事終了し、天候・海況も悪化するとのことで、最終日の前日には鹿児島湾内にもどってくることにしました。我々の研究室と久米さんの研究室では、鹿児島湾口部に回遊性浮魚類の巨大な産卵場および仔魚の成育場となっていることを発見しました。そのため、この湾口部で釣り実習をすることにしました。

やみくもに釣りをするのではなく、魚群探知機で魚類がいる深度を探索します。このあたりでは、水温躍層付近に小さく弱い反応がありますが、おそらくこれらは稚魚およびゼラチン質大型動物プランクトンと思われます。しかし、海底付近にはこれらとはちがって、強くて大きな反応があります。ここらあたりを狙って、しかけを降ろします。

私生活ではあまり釣りをしない学生にも、釣りをしてもらいます。どんな魚種がいて、どのような餌を食べているのかを把握するためです。

まず、あたりが来たのはイトヨリでした。サビキでこんなに大きなものが釣れてラッキーです。

次に来たのは、ハガツオでした。以前のブログでも報告しましたが、鹿児島湾内のハガツオは脂がのってて最高に美味しいです。

こちらでは、キジハタが釣れたようです。なんと、サビキに3個体一緒にかかってました。かなり重かったようで、揚げるのに苦労したようです。

ようやく、釣りバカ三人衆にもあたりがきました。マサバです。よかったね~。我々の調査では、北部薩南海域で優占する仔魚はマアジからサバ類に変化しています。授業でも紹介していますが、まさにその魚種交替が発生している最中と考え、様々な研究データ・標本を採取しています。

釣れた魚は、消化管を採取した後、3枚におろしてもらいました。水産学部生ならば、魚を上手にさばくことができるようにならなくてはなりません。