かごしま丸乗船~その1 | COPE (KU Plankton Lab)

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絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

こんばんは。主宰です。

 

次の乗船までの合間がわずかなので、乗船中に溜まったネタをいそぎ作っています。

さっそく、かごしま丸での乗船実習が始まりました。コロナ禍が収束したので、数年ぶりに人数制限・行動制限のない乗船となりました。この乗船では、海洋観測乗船実習Ⅱを履修する17人の3回生の他、海技士免状取得を目指す練習生が11人、観測実習をサポートしてくれる卒論生2人、教員3人に加え、練習船を共同利用する東京海洋大学の方々4人がメンバーです。

まず、乗船したら首席航海士(通称:チョッサー)から、船内での注意事項などについて説明(オリエンテーション)を受けます。この時にはまだ実感できませんが、船内生活は特殊な施設で行われることだけでなく陸上の生活環境とは大きく異なるため、様々な点に配慮しなければなりません。

オリエンテーションが終わると、次は緊急操練です。何らかの事故で退船しなければならない時に、速やかにかつ然るべき行動がとれるように説明を受けます。海外では船舶事故により多くの人命が失われることも起きているので、こういった訓練はとても大切です。

緊急操練が終わると、もうすでに昼飯時です。この日は、牛丼となりました。まだ鹿児島湾内なので揺れも感じず、みなさん美味しくいただけたとおもいます。

鹿児島湾を出たところで観測点を設け、翌日からの作業が円滑にできるよう、機器・設備の動作確認も含めて、練習のための海洋観測を行いました。これは、採水器を使って海水を採取し、その海水に含まれる植物プランクトンを濾過しているところです。揺れていると、海水を注ぎ入れるという単純作業でさえも難しくなります。

こちらは、プランクトンネットで採取された動物プランクトンを処理しているところ。取れたサンプルを有効活用して多くの研究データを採取するため、いろいろな方法で処理して複数のサンプルを作製します。

初日は快晴で、素晴らしい落陽をおさめることができました。明日以降も天候・海況がよいようです。