こんにちは。主宰です。
かごしま丸にて行われた乗船実習の報告をさらに続けます。
当初予定していた海洋観測や生物試料採取を完遂できませんでしたが、様々なコンテンツをこなし実習も終盤に入りました。
今さらですが、乗船実習での食事風景はこんな感じです。この日は味の染みたおでんと歯ごたえのあるカツオのたたきでした。あ~酒が欲しい。練習船は禁酒なので、酒のアテみたいなものが出ると強烈に飲みたくなります。
海洋観測や生物採取は毎朝6時30分から開始していたのでやりませんでしたが、悪海況での退避時には時間があるので、起床後には全員でラジオ体操です。起床後のラジオ体操は、水産系練習船の定番です。体がなまっている私にとっては、ラジオ体操すると一日爽快に過ごせるような気がします。
最終日には、海洋観測データ・採取した生物試料を使って、成果発表会をしてもらいます。今回のテーマは、沿岸域と黒潮域では環境がどのように異なるのかについて調べてもらいました。かなり説得力のある発表内容になっていて、ティーチングアシスタント役である卒論生たちの卒論にも劣らない内容でした。ここ数年で一番出来が良かったかもしれない。
最終日の発表会が終われば、あとは自由時間です。ちょっともったいないような気もするので、船内ツアーをしました。
航海技術を学ぶ学生さんたちも混乗しているため、彼らに船橋での機器操作や仕事ぶりなどを紹介してもらいました。
船橋は何となく聖域感があるので、航海中は遠慮してしまう場所です。悪海況・悪天候だった今年は1日早く着岸したので、船橋では楽しい雰囲気で見学できました。例えば、船長専用の椅子に座ったりとか。
レバーを握っていかにも操船している感じとか。
定番ですが、タイタニック的なやつとかを男子学生2人で。
実習参加者の記念撮影をコンパスデッキにて。
ついでに、練習船の舳先でも。海生研のやつらは、写真映えが分かってるなぁ~。
今回の実習期間には、学生さんの一人が誕生日でした。教員・TAで特製ケーキを作ってお祝いしました。映えるフルーツ盛の自信作だったんだけど、優秀賞ではなかったみたいです。来年こそは!
みんなで最後に記念撮影しました。
参加した実習生やティーチングアシスタント全員が、All for one, One for all の精神で仕事にあたってくれたので、とても気持ちのよい仕事環境でした。悪天候・悪海況で海洋観測・生物試料採取できない場所が多々ありましたが、得られた資料・試料は1つも無駄になっていません。これは乗船実習に参加した実習生の仕事ぶりが良かったからです。今回は学生にとっては乗船実習という機会ではありますが、就職後の仕事環境もさほど変わるものではないとおもいます。キツイ時もありますが、誰かを助ければ誰かに助けられる。相手を思いやる気持ちをもって仕事をすると、仕事環境がどんどんよくなるものです。こういった経験をこれからも活かして欲しいとおもいます。