欧米の動物プランクトン屋さん | COPE (KU Plankton Lab)

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絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

どうもご無沙汰していました。今週は、環北大西洋諸国で構成される動物プランクトン生態作業部会の会議に参加してきました。今回は植物プランクトン・微生物生態作業部会と共同開催であったため、全員で60名ほどの参加がありました。そのうち、動物プランクトン生態作業部会は30名ほどになりますが、Roger Harris・Peter Wiebe・Jeff Runge・Erica Head・Mark Benfield・Angus Atkinsonなど、有名な論文にでてくる著名な動物プランクトン学者と話ができて、夢のような4日間でした。感想はいったらきりがないのですが、印象深いものを書いときます。
1.3分の2が女性研究者で、特に私くらいの若手女性研究者が活発に議論しているのが印象的でした。当然既婚者が多く、中には4人の子供がいるという人もいました。私も双子の娘をもっていて育児はたいへんなのをよく知っているので、欧米では女性が活躍できるシステムがきちんと根付いているとおもいました。
2.著名な研究者はさほど多く発言せず、大切なポイントで効果的な意見をいっていることも印象的でした。こういうことができるからこそ、有名な論文をかけるのだろうなぁとおもいまいた。
3.若手研究者が3分の2以上を占めていて、世代交代が進んでいることが明らかでした。日本の動物プランクトン業界もそろそろ世代交代する時期にきているのですが、自分は若手のつもりですが、私のような若手研究者がその交代を担っているかどうかがまだ疑問です。
4.沈黙は金なり、雄弁は銀なりという考えが日本には根付いているような気がしますが、欧米では逆のようにおもいます。英語が堪能でないので当番以外の時にはしゃべらなかってのですが、見るに見かねてでしょうか、途中で大丈夫?楽しんでる?なんて聞かれました。発言をしないということは、興味がないということで、結局この会議に参加した意味がないってことでしょうね。反省です。
ま、まだまだ書きたいところですが、Nさんに「先生、もっとコメントしやすいのにしてください」と言われましたので、このくらいにしておきます。今回は、ここにきている仕事の記録ということで勘弁してください。次回からは、学生さんに身近な話題をかいておきますね。