昨日はスペイン海洋研究所の小型調査船に乗って、生鮮動物プランクトンを採取してきました。南星丸の半分くらいの船でしたが、乗組員はたった6人で動かしているようです。調査員は私を含め5人(私の隣がエブラ博士)で、定線観測を行いました。CTD、透明度、採水(塩分・pH・クロロフィル・栄養塩・フローサイトメーター・植物プランクトン検鏡)、動物プランクトンネット(画像解析分類・酵素活性)をやりました。沿岸域はそもそもの値が高いせいか、みらい観測のような高精度な標本取扱いを要求されず、気が楽でした。逆に言うと、みらい観測は世界で最高レベルのサンプリングをしているので、これに参加できたうちの学生さんは貴重な体験でしたね。
今後、採取したサンプルの一部を使って酵素活性を測定する予定ですが、やはり船上でサンプル採取・凍結のみという作業は単純で楽なので、従来の方法(飼育実験や標本解析)に比べるとずっと時空間的に細かくデータを採取できるメリットがあるとおもいました。
