会話の返しで「いとうあさこみたい」と言われ、はてさて、そんな話をしていたか、南最近イライラしていたか、と真意が判らずメッセージの遣り取りをしていたら、いつの間にか「い」と打つだけで「いとうあさこ」と変換されるようになったので、もうおいらはいとうあさこでよいのだと思う。結構好きだし。

 それはさておき、

 特に12月に入り大井町・大井新地ネタが多いが、繁忙期の気を張る時期になかなか遠出する気にならないのが現状である。
 これを機に大井町に興味を持っていただけると幸いである。

 何回か続けて、早い時間の大井新地「ビー玉」に立ち寄った。用事の前に1杯顔を出すパターンである。

 これまでおいらが通っていて、大体どんなに早くてもお客がひとりはいたものだが、今回は立て続けにおいらがひとり目だった。
 師走のいそがしさ・忘年会シーズンの早い時間はグループで入りやすいお店に集中、そんな理由だと思ったが、女将びいちゃんは、いつも平日はこんな感じだという。
 しかし、影響も見られるのは、遅い時間・閉店に近づいた時間のお客が増えたことらしい。

 この人気店、新規のお客も多く、おいらはもうびいちゃんと話に行く感覚ではないのだが、お陰でこの何回かはふたりで結構真面目な話もしている。

 読んでいる本…この先やりたいこと…
 丁度おいらも本来の自分について考えていたこともあり、ぽつりぽつりと語り合う。

 多大な可能性を秘めている彼女と話していると、夢のような話もその向こうには現実なのではないかと思える。
 若い頃から人一倍も人二倍も悩み続け、今尚もがき続けている彼女だからこそ、その念頭にあるのは常に誰かの為。それがまだ見ぬひとでもある。
 しんどいと判っていても、自ら荊に刺されに行き、傷つきながら立ち止まりながら歩を進める。
 彼女のやりたいことはやらねばならない使命感を孕んでいる。

 おいらに出来ることは、くだらなすぎる話を持っていって、叱られるだけだ。せめて、それも原動力にしてくれ(いや、おいらがな)

 てな訳で、真面目な話もくだらない話も、カウンターは待っている。



 後出しになるが、先月おいらが「今年の流行語大賞は“熊”か“米”だ」と言っていた時は特に周りの賛同はなかった。
 その時はジョーク混じりで、それを推した訳ではなかった。
 そもそも毎年ノミネートを見る度に、おいらとは関係性のない大賞だと思っている。
 年末に流行語を知って、流行を知る、いや疑う。
 それがこの年末行事である。
 ああ、もう年末だ。

 それはさておき、

 戸越公園のうどん屋「嵯峨野」に行ってきた。

 前回(12月18日号)で書いた会食のメンバーにここの若女将がいた。
 彼女は学生の頃から知っていて、お店でお手伝いをしていた子が、久しぶりに会った時にはおじいちゃんにうどん打ちを教わっていた。
 職人気質の祖父は可愛い孫にも、ちっともお手柔らかではなかったらしい。おそらく、彼女の中の決意を見つけたのだろう。

 会食には来られなかった女将であるおかあさんが厨房を仕切り、その横に彼女がいる。

 嵯峨野には、その昔はちょくちょく通っていたのだけれど、駅から数分離れるだけで、呑みに向かう先が変わってしまう。

 久方ぶりの店内は懐かしいままで、通されたカウンターはランチで来ていた時に座った席だ。
 葦簀(よしず)越しに、時々女将が話し掛けてくれる。

 その頃、ここではジャンレモ闘争が行われていた。
 ジャンレモとはジャンボレモンサワーのことである。
 学芸大学「件」の店主とはここには別々に通う間柄なのだが、来ると彼が何杯ジャンレモを呑んだのかを「一応」と女将が教えてくれる。
 おいらは、そんなに呑めないよと言いながら、意識しているもんだから、ついつい1杯多く呑んでしまう。
 向こうが来た時も同じことを繰り返し、事態はエスカレートするばかり。
 ある日我々は協定を結んだ。そうだ、ジャンレモだけが人生ではない、と。

 そんな思い出やあんな思い出が詰まった店内やお料理を満喫した。


 健康的に、タコにトマトに玉ねぎ。


 健康的に、イカに胡瓜に茗荷。


 豚料理も必ず頼んでいたなあ。

 今回はゴーヤチャンプル。


 ツマミとしていきましょう。

 鍋焼きうどん。


 さらば、ジャンレモ。

 オール日本酒。










 やっぱり会うと来たくなる。

 食べると来たくなる。

 また、ちょくちょく来よう。




 ウチの近所に馬小屋みたいな匂いのする場所がある。
 そこに馬の気配は感じられないが(馬の気配ってなんだ)、そこを通った時だけ鼻腔をつくのだ。
 それを聞いた友人は「新しい家だからかな」と真顔で言った。
 なるほど、昨今の家は馬糞で作られているとでも?

 後日、その友人からメッセージが届いた。
「自分の家の近くでも馬小屋らしき匂いがした。クリスマスが近いからかな」
 ?…しばらく考えて、トナカイ?と思い当たったが、どうやらキリストさんが馬小屋で生まれたかららしい。
 意外にマトモに考えていた。

 それはさておき、

 大井町「楽土」で会食をした。
 楽土は雁木や龍力の蔵会も催してくださる飲食店である。
 常にスタッフ不足に悩んでいたけれど、現在は和食に長けた若手料理長が入り、スタイルも定着してきたとてもよいお店である。

 楽土になる前に同場所で営業していた「木の花」も古くからの友人で、今回はその元スタッフとそれに携わるひとたちで構成されたメンバーで集まった。
 気の置けない仲間で和気藹々の愉快なひととき。

 お料理、美味しかったあ。
 全部は載せきれない。













 お酒も美味しかったあ。

 全部は載せきれない。














 社長始め、とてもよくしていただいた。

 ありがとうございました。




 今回集まったスペシャルメンバーは、「木の花」店主のおかあさんであり、お店でも働いていたスタッフでもあり、現在雁木になくてはならない敏腕スタッフであるしのぶさん。

 その古くからの友人であり、こちらもまた元スタッフでもあるかたがた。

 そして「木の花」の板場で活躍していた高坂さんのご夫妻。

 「木の花」店主がご家族で通っていた戸越銀座のうどん屋「嵯峨野」の若女将と彼氏。

 という木の花を中心とした近いけれど、はじめましても含めた仲間たちであった。


 しのぶさんは、あるかたに「自分も働いていた息子のお店だったところに行く気になるものなの」と訊かれたそうだが、そこはよき思い出が残るお店。

 あまり変わらない店内の中で「小上がりが靴を脱がないで入れる!」というワルいことしている感と喜びに震えていた。

 ちなみに、木の花店主は松本に移住して、古民家で宿と料理の両方を営んでいる。



 そこで帰れるおいらたちではない。

 楽土からすぐ傍でもある大井新地のご案内で踏み入ると、何と「Hanaワイン」が奇跡的にお客さんが引けた後。5人並んで座れた。

 そこからまた話した話した。



 こういうのシアワセすぎる。
 楽土さんも嵯峨野さんも、また近々行こう。