【酒本久也氏×尾瀬あきら先生
夏子の酒蔵出しトークと秘蔵酒を嗜む】

その1: 夏子の酒無料公開中

 イベントまで1か月を切ったので、そろそろ本腰を入れようと思います。
 私の告知が下手なもので、まだ知らないかたが沢山いらっしゃるのがもどかしい。皆さま、ご案内・拡散等のご協力をお願いいたします。

 今回、さまざまな立場のかたから、「実は『夏子の酒』を読んだことがない」と聞きました。
 始めは驚きましたが、案外納得もいきます。1998年に描かれた漫画なんです。『スラムダンク』だって映画が出来るまで知らない人がいましたよね。

 だから、私はこの漫画をもっと皆さまに知って貰おうと企画したんです。
 日本酒好きの人には知っていて貰いたい、それ以上にこの漫画を読んで日本酒をもっと好きになって欲しい。

 新潟の造り酒屋の娘である佐伯夏子は東京の広告代理店で働いていました。
 その彼女が、幻の酒米を復活させ、七色の酒を造るという兄の夢を受け継ぐ決意をしました。
 それは今の世にも通じる(むしろその頃は早かった)、農家としての酒屋はどうあるべきかを問う話です。
 そこで奮闘する夏子の姿が皆さまの眼にはどう映るか。
 情熱的で魅力に溢れたヒロインなのか、我儘で人の話を聞かない子どもなのか、儚く壊れそうな女性なのか…
 この物語の登場人物たちがそうであるように、私たちもそんな夏子に巻き込まれていきます。

 おそらく作者である尾瀬あきら先生自身がそうであったことでしょう。
 登場する日本酒関連の人物にはモデルがあり、物語が酒造りに突入する頃には、優しく紐解いてくれる専門書とも呼べる作品になっています。

※そのモデルのひとりが、室蘭「酒本商店」酒本社長です。
 その話は次回。

 何と何と「夏子の酒」は現在、漫画サイト「マガポケ」で無料公開中です。
 是非ご一読ください。

 そして、尾瀬先生の蔵出しトークを聞きに来てください。座って呑みながら、のんびり聴く時間です。
 その後の秘蔵酒試飲タイムは、気さくな先生に気軽に話しかけてください。