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お母さんと一緒に子育て
"本当の"やさしいお母さん育成サポーター
ばななと申します。
はじめましての方→自己紹介
【子育ての声かけ】
初めてもった6年生。
市内の小学校が一堂に会する陸上大会に出場したんです。
選抜制ではなく、
全員が何らかの種目に出るという大がかりな大会でした。
その中で走り幅跳びに出た女の子がいました。
快活な、そして子どもらしい中に
ものすごく微細な感覚があり
不思議な魅力を持っていました。
それまでは目立たなかったらしいんですが
ぼくが担任になったら
リーダー的なことをしてくれるようになりました。
相性が合ったらしく
どんどん活躍し、児童会役員にもなりました。
そんな彼女、自己記録が有望だったので
入賞候補と言われていました。
迎えた本番。
試技の一回目は緊張からか
練習でも出さない記録を出しました。
明らかに踏切版と足があっていませんでした。
で、ぼくは職員で分担した種目では
走り幅跳びの担当でもあったので
彼女のところに近づきました。
「先生、だめです」
彼女からは弱気な言葉が聞かれました。
で、そんな状況でとっさに出たのは次の言葉でした。
「えっと、次の試技、
スタートの位置を半歩後ろに下げてごらん
そうすると足が合うから」
今だから言うと
まったくのでたらめでした(^_-)-☆
シロウトなんだから、知らないって。
でもね、毎日、砂場は掘り起こしていました。
担当の子どもたちと一緒に。
そして記録を測ってきました。
だから気づいたんですが
いつもと違って
思いっきりがないことだけは確かでした。
そして、繊細な彼女に気持ちで伝えても無理なのも知っていました。
なので、小出監督よろしく、テクニック的なことを伝えたのでした。
そうしたら、次の試技で
自己ベスト更新。
しかも二位か三位に入賞しました。
あのとき思いましたね
コトバの力
親が言ってあげればいいんです。
半歩下がってスタートしたら
アンタは天才だから何でも出来る
って
根拠なんかなくっていいんです。
全くなくっていいんです。
それは自分たち親子への未来軸。
アンタは天才。
そしてわたしも天才。
ちなみに娘が生まれてしばらく経ったとき
彼女とドラッグストアで再会しました。
そのときはたまたまでしょうが、
5、6年とは真逆のあり方をしていました。
「えっと、次の人生、
スタートの位置を半歩後ろに下げてごらん
そうすると流れが来るから」
何かの縁で彼女がぼくに問いを投げたら
そう言いたいと思っています。
ばななからの子育て、自分育てのヒント、受け取ってください