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群馬県館林にて
ばなな先生とよかよか学院開校。
お母さんを応援プロジェクトとして、
元教師の僕が日本中のお母さんに
「それでいい」
を届けています。
はじめましての方→自己紹介

あきのりくん(仮名)の話
「どうして自主学習が100回できたの?」
「どうして係のお祭りがやりとげられたの?」
「どうしてあんな難しい運動会の種目ができたの?」
子どもたちに、こんな風に尋ねてみることがあります。
すると、ある規則性があるのに気づきました。
「最初は夢中でやっていたけれど、あるときからそれができそうな気になってきた」
達成感をイメージできたとき、スムーズに事が運ぶようです。
反対に、もうしんどい、っていっている子はよくこんな言葉を言っています。
「できそうな気がしない」
自分がやりとげている感覚が持てないんでしょうね。
で、達成感って何、っていう話ですが、幸せを想像することです。
そして創造的に生きることです。
では想像ってなんでしょう。
想像は「相手の立場にやや寄って考える」行為です。
相手に寄って「想像」すると「物語」が生まれます。
例えば、待ち合わせの時間に遅れてきたとき、相手のことを想像します。
そのとき、どうやって遅れたことをわびようか、と想像します。
そこから、この後の過ごし方が決まるはずです。
これが創造です。
かつて、お母さんが事情でなかか家に戻れない子を担任したことがあります。
アキノリくん(仮名)は、お姉ちゃんと二人でほとんど暮らしていました。
朝、夕のご飯はもちろん、夜も二人で過ごしていました。
ぼくが担任する前の秋からそのような状態だったようです。
昼間、イレギュラーに帰ってくるらしいので、そのお母さんを待つため、学校どころではありません。
さみだれ登校を通り越して、不登校状態でした。
学校に来ないことは寂しいですが、アキノリの気持ちはよくわかります。
でも、ごくたまに学校に来てくれました。
行事があるときでした。すると、ぼくにこんな話をします。
「お母さんは今、仕事で忙しい」
「お母さんは、車に乗って出かけている」
それが事実ではないことは知っていました。
でも、そんなことどうでもよかったんです。
彼が想像して、何かを創造しようとしていたから。
彼はファンタジーのようなたとえをよくしていました。
「この遊具からお化けが出てきてね」
ぼくはおもしろがって話を聞きました。
ファンタジーは、子どもの創造力の源だからです。
学校に来ない日は、放課後になると顔を見がてら遊びに行きました。
「おーっ、ばなな」
そういって、彼とキャッチボールしました。
何もしゃべりません。
学校楽しいからおいでよ、なんて言葉を死んでも言いたくなかったんです。
ただ、おたがいにボールを投げる。
時に全力で、時に緩く。
でも、言葉を交わしているような感覚がありました。
それはぼくの中の一方的な想像に過ぎなかったのかもしれません。
でも、彼はボールを投げながら「寂しいよ」「わかって欲しいよ」って言っていたような気がしたのです。
暗くなり、ボールが見えなくなると、ぼくらは家に帰りました。
「また、明日も来いよ」
彼がそう言うのでした。ぼくは、次に彼に会うときまで、色々な想像をめぐらせました。
夏休みのある日は、彼の家に上がり込んでゲームをしました。
ぼくの持ってきたかき氷を食べ、マリオカートをやりました。
ぼくがちっともできないから、手加減をしてくれました。
そんな月日も、終わりに近づいてきました。
お母さんがもどってくる気配がないことを問題視して、児童相談所が動き出したのでした。
その一週間前でした。
ぼくが車に乗って家に行くと、ちょうど兄弟で買い物に行こうとしていました。
ものすごく強い台風が来ていて、目的地のスーパーまで歩いたら大変なことになります。
「乗ってくれよ」
いつもなら、ぼくの関わりを拒否しようとするお姉ちゃんも車に乗ってくれました。
買い物を終えて、家に戻る車の中で彼がはじめて「せんせい」って言いました。
「手を出して」
「運転中だよ」
「いいから」
だした片方の手に、おにぎりが置かれました。
見ると、タイムセールで安くなった品でした。
「ありがとう。でも、いいのかい。君らの分はあるのかい?」
「いいの、いいの。お礼だよ。ぼくらはあるからさ」
彼らが帰った後、なぜかおにぎりをほおばったら涙が出てきました。
そして、一週間後、いつかくることはわかっていたものの、ある事件をきっかけに児童相談所に引き取られました。
その日も最後に時間を過ごしたのはぼくでした。
ときどき彼の話したファンタジーを思い出します。
ファンタジーを研究している文献を読むと、
ファンタジーは、自分が困惑したとき、苦しみや悩みを抱えたとき、
その問題と向き合い、解決するための手立てを教えてくれる、とありました。
お話会です
ばなな先生 7の日お話会 ~ばななのまんま~
大人を子供に戻す、
子供の才能を見つける
出会った人を全承認する天才 「ばなな先生」が
毎月7日にしばらくマンスリーお話会をします。
来た方にあわせてテーマを変えてお話しします。
お越しいただいた方全員が幸せを実感するお話会です。
こんな方に
・脳内が刺激されるのが好きな方
・才能を開花したい方
・なんか今の教育っておかしいと思っている方
・「それでいい」という承認の言葉にピンとくる方
・人生を変えたい方
期日
11月7日(月)13時から14時
場所
Zoom(申し込まれた方にIDをお知らせいたします)
参加費1000円 ※当日参加されない方も動画視聴できます。
動画販売はしないのであらかじめお申し込みください。
お申し込み
来月は12月7日(水)の予定です
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