こばごうのコレ切ってアレ食って -14ページ目

こばごうのコレ切ってアレ食って

小林剛による天鳳名人戦自戦記など

7/6(土) 20時~

ニコニコ生放送に出演しますっ(・∀・)


四神降臨外伝~麻雀の鉄人


萩原聖人さんが6人の鉄人から3人選んで対戦!?


萩原さんと初めて打ったのは14年前。

当時からかなり強いだけでなく、麻雀への情熱を持った方でした。

今はどんな打ち手になっているのか、果たして私は選んでもらえるのか!?


みなさんゼヒ見てくださいねっ

告知PVも必見です(゜∀゜)


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四神降臨シリーズで神として登場したプロが
鉄人として麻雀スタジアムに君臨する―――

私の記憶が確かならば―――
甦れ!6人のIron Mahjong!!

村上淳
石橋伸洋
鈴木達也
小林剛
多井隆晴
河野高志

今回この鉄人たちを倒してもらう為に
最強の挑戦者を迎えた―――

最強の刺客 萩原聖人

はたして挑戦者はどの鉄人を選ぶのか?

ナビゲーターには松嶋桃
解説には土田浩翔・古久根英孝

この激闘を完全生中継!

心して待て―――


特設ページ・放送ページ・告知PVはこちらから

http://www.alban-studio.com/iron/

一発裏ドラ、テンパイ料のないミューリーグのルール。

アガるための手順はもちろんだが、もっと難しいのが

どの程度積極的にアガリに向かうかのバランスである。


ほとんどの局で、ある程度アガリを意識する他のルールと違い

守りにまわる局面が増えるのだ。


二萬三萬五萬五筒六筒六筒二索三索三索六索六索八索西  南場 西家 ドラ六萬


第一打を終えてこの手牌。

手堅くトイツをほぐして両面待ちを固定していくのは簡単だが

あまりやりすぎるとメンツが足りずに苦労する可能性が大きい。

相手の平均よりはアガリに近そうなこの手でそれでいいのか・・・?

ということで、自風の西だけは手に残し南白中とツモ切りで連打してみた。

相手の動向には注意しながら、危険が見えてから撤退すればよい。

しかし手は進まず、5巡目に引いたのがまたも生牌の發

もちろんツモ切ってもおかしくないのだが、こちらがツモ切っている間に

相手とのスピード差は縮まっているはず。そろそろ無理は禁物か。。。


となると普通はピンズの伸びを考えて三索だが、この時はソーズのほうが

安全そうだったので六筒を先に切ってみた。

次巡はツモ二筒三索切り。そしてツモ三筒五萬切り。

うまく説明できないがこれが私のバランス感覚である。


7巡目手牌
二萬三萬二筒三筒五筒六筒二索三索六索六索八索西發


相手を楽にさせないために發を絞り、安全度の高い八索西を残し

順調かつ安全に進行しているといえる。



ここからのツモがなんと一筒一萬一索で、ピンフ三色確定の四筒七筒待ちテンパイ。

巡目も遅くなってきたのでダマテンにすると、六筒先切りの効果もあってか

七筒の出アガリで3900の収入となった。


もし2巡目に西三索から切っていたら、生牌の役牌だらけで前には出られなく

なっていたであろうこの手牌だが、

二筒を残しての三索切りで三色を逃さず、發を残して六筒の先切りで

アガリ牌を引き出すことができた。

偶然ではあるが、奇跡的なこの手順でなければアガれなかっただろう。




さて今節の成績だが、上のような微妙なバランス感覚がズバリうまくいき

4112の着順ながら、なぜか素点は5万点勝ち。

降級ポジションからは無事抜け出し、また上を見て戦うことができるようになった。


ミューリーグ第3節終了時

藤原  健 +46.9

山本 裕司 +45.0

三原 孝博 +39.2

井出 洋介 + 3.9

小林  剛 + 1.2

高見沢治幸 △29.6

清水 英二 △39.9

武則 輝海 △68.7

独歩、渋川、ビリーという、強力な3名の選手が新加入した

第三期天鳳名人戦。

今期もあまり勝てる気がしないが、ついに始まってしまった。



3回戦南1局。

私の一打が話題になっていた。
こばごうのコレ切ってアレ食って-南10

ドラは4枚ある四萬

打点は十分なので、あとはどうすればこの手をアガリに結びつけられるか。

打牌候補は四萬七萬一筒四索あたりか。



メンゼンでの4メンツ1雀頭をロスなく作り、食いタンにも対応できる一打は・・・


私が切ったのはドラの四萬だった。

三萬をツモっても使いにくいことと、カン五萬でチーできないことはやや痛いが、

一筒を切って、ツモ二筒での1メンツを逃すことと、

四索を切って、ツモ二索三索四索五索六索でのタンヤオ変化を逃すことの

ほうが痛すぎる。

かといってこの愚形でカンするのは怖すぎるので、

目立たない意味でもここは一枚外したほうがよいのだ。



この四萬切りという選択肢に気づかない人も多いだろうが、

よく考えてほしい。


たとえば次の手牌
一萬一萬一萬四萬六萬七萬七萬一筒三筒六筒八筒四索七索七索 ドラ一萬

ここでメンツ候補として四萬を残して一筒四索切るのは

牌の組み合わせ上でいかに損かはわかると思う。


ところが、
四萬四萬四萬四萬六萬七萬七萬 という形だと、暗刻+1枚と見ることができず、

ついつい残してしまうのである。




さらに、実戦で私が考えていたのは、6枚使っている

四萬七萬のスジのことであった。

きっと3人のうち誰かがこれを欲しい形になるはずで

1巡でも早く、目立たないように処理しておきたかったのだ。

実は1巡前の一筒切りの時点で、四萬切りも考えていたほどである。



その後、手が進んで以下の状況。
こばごうのコレ切ってアレ食って-3期1節3南12
チーテンに取れる五萬が出た。

チーするならどっちのタンキにするか・・・?

2枚使いの七萬タンキはイマイチだし、早く処理したい。

かといって親にかなり危ない四索タンキもだめそうだ。

そこからソーズの変化を期待するとしても、その場合に出ていくのはドラ。。。

ということでスルーし、安全な六萬を切って四索へのくっつき限定にしたのだ。


結果はビックリ。

二索四索をツモってシャンポンでのアガリになった。
こばごうのコレ切ってアレ食って-3期1節3戦南14
ただ、アガリとはなったものの、やはり五萬はチーして七萬タンキで

押すべきだったのではないだろうか。

七萬を早く処理しなければという意識が強すぎて判断を誤ったといえる。




さて、この冒頭の手牌だが、ツイッターで結構な話題になっていた。

こんな放送もされてない部分が取り上げられ、物議を醸していたというのは

それなりに注目されていた証拠。ありがたい限りである。




こんな感じの1節めの結果は。。。

とりあえず首位!?でも全く勝ってる気はしないなあ。



第三期天鳳名人戦 1節終了時


1    91.4  22.85   4  1/ 1/ 2/ 0 2.25 Ⓟ小林剛
2    71.3  17.83   4  1/ 1/ 2/ 0 2.25 Ⓟ石橋伸洋
3    44.4  11.10   4  2/ 0/ 1/ 1 2.25 ASAPIN
4    31.9   7.98   4  1/ 1/ 1/ 1 2.50 Ⓟ多井隆晴
5    23.6   5.90   4  1/ 2/ 0/ 1 2.25 Ⓢ福地誠
6     1.8   0.45   4  1/ 1/ 1/ 1 2.50 Ⓟ渋川難波
7  -105.0 -26.25   4  1/ 1/ 0/ 2 2.75 独歩
8  -159.4 -39.85   4  0/ 1/ 1/ 2 3.25 びりびり☆ビリー

一発裏ドラとテンパイ料のないミューリーグ。

アガリに向かう手順も一般的なルールとはやや異なる。


一発裏ドラありのルールでは、早くテンパイしてリーチをかけることが

目標になりがちだが、このルールではそうではない。

勝負する価値のある打点と、アガれる待ちを作りにいくのである。


実際に見て感心したのがこの手牌。


三萬七萬八萬一筒三筒一索二索三索五索六索七索白白白 南家 ドラ二萬

普通は三萬切り。

六萬九萬一筒三筒 の7種類でテンパイし、早い先制テンパイなら

どの待ちが残っても、リーチをかけて間違いではないだろう。


ところが、このルールではそうはいかない。

カン二筒でリーチをかけるのもリスクが大きくリターンは少ないし、

そもそもそんな愚形テンパイにもそれほど大きな価値はない。

つまりこの手は六萬九萬待ちになってこそ価値があるのだ。


そう考えると、先にアタマができればいいので、残す牌は

三萬一筒三筒のどれでも大差ない。

それよりもドラそばを切らないですむようになることや、ソーズの

変化も考えれば一筒切りという選択もあるのだ。



この打ち手は清水英二。

実際に切ったのは一筒だった。


恥ずかしながら、予想外だった一打に驚いてしまった。




さて、そんなミューリーグ2節を終えての成績は。。。

藤原  健 +121.1

山本 裕司 +58.2

清水 英二 + 2.3

三原 孝博 △ 5.4

井出 洋介 △22.0

高見沢治幸 △40.4

武則 輝海 △49.3

小林  剛 △66.5


あれ(゜Д゜)?

なんと最下位。。。


17年の選手選手生活を思いおこしてみると、

今までは必ず、昇級や優勝など上だけを見ながら戦ってきた気がする。

降級を意識しながら戦うのは初めての体験だ。


未知の経験と笑っていられるのはいつまでかな。。。

ついに発表されました!

第三期天鳳名人戦が開催されます(゜∀゜)クラッカー



こばごうのコレ切ってアレ食って

http://tenhou.net/cs/201306tm/


【参加選手】
小林剛 (麻将連合-μ-)
多井隆晴 (RMU)
石橋伸洋 (最高位戦日本プロ麻雀協会)
渋川難波 (日本プロ麻雀協会)
福地誠 (日本雀ゴロ協会)
ASAPIN (天鳳位)
独歩 (第三代天鳳位)
??? (鳳凰卓代表選抜戦優勝)



みなさん待望の、天鳳位独歩さんと魔神渋川さんが出場!!

十段経験者だけにしぼったハイレベルな鳳凰卓予選も行われていて

最後の一人も楽しみですね。


そろそろボロ負けの予感っ叫びあせる


初日は6/17(月) 21時~


みなさんお楽しみに~