第14期ミューリーグ 最終節 終焉 | こばごうのコレ切ってアレ食って

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小林剛による天鳳名人戦自戦記など

最終日。

4位明村 +13.7 5位須藤 △38.0 6位小林 △54.8

この3人の直接対決。

4位は残留、5位以下は降級である。

残りは半荘4回。須藤・小林は、約5万点の差を逆転するべく

1局も無駄にしないくらいのつもりで攻めていくしかない。

 

しかし、こんな条件戦はリードする側のほうが選択肢が多く

そうはうまくいかないものである。

3回戦のオーラス。

小林2着め、明村3着め、須藤4着めという

状況で、須藤からリーチがかかった直後にこちらもテンパイ。

明村を4着に落として2着になれば、最終戦で現実的な条件が残る。

この早い2軒リーチならば手詰まりの明村から發

トイツ落としがそこそこ期待できる。

ただ、須藤のリーチに六索を勝負するリスクは大きく、

仮に通ってめくりあいに持ち込んだとしても、負けた場合は

明村より下いくだろうから、その時点でほぼ終戦となる。

それならば、安全度の高い發をトイツ落とししてソーズに

くっつけてのタンピン狙いも悪くない。

明村3着のままでマンガンをツモっても点差はかなり縮まるし

ドラを使ったイーペーコーになってトップまでいければ

そのほうが大きい。

 

どちらが得なのかまったくわからない。。。。

解説の忍田将王も「私にはわかりません」と。

 

 

長考の末、私の決断はリーチ。

即決のトイツ落としのほうに期待した。

期待通り、明村は手詰まりからの苦しい打牌の連続。

しかし出てこない。。。流局。

 

發はなんと王牌に2枚眠っていた。

 

これで小林須藤の二人はかなり追い込まれた。

最終戦の条件は明村をラスにして大きな点差をつけること。

 

しかし、こんな条件はうまくいくはずもない。

須藤も、普段ならリーチするであろう手を直撃狙いで

ギリギリまでダマにするなど抵抗を見せたが

明村の好守は完璧で、逆にオーラスを迎えた時点で

私の逆転条件は役満直撃になっていた。

 

そしてかすかな望みを持って取った配牌がこれ。

 

―――終わった。

 

四暗刻と九蓮と緑一色の8シャンテン、

国士と字一色の9シャンテン。

この配牌から役満をテンパイし、明村から直撃することなど

1万局に1回もないだろう。

それよりも、このまま5位をキープして繰り上げ残留を

目指したほうが確率は高い。

そして第一打は發

競技麻雀をやっていれば年中目にする役満縛りだが、

それをまさか1巡目に諦めることになるとは。

初めての経験である。

そして同じく5位狙いとなった須藤になんとか競り勝ち

今期のミューリーグは終了した。

 

第14期ミューリーグ 最終成績

1位 高見沢治幸 +147.0

2位 武則 輝海 +95.6

3位 藤原  健 +80.1

  以上、将王決定戦 進出

4位 明村  諭 +33.7

  残留

5位 小林  剛 △62.9

6位 清水 英二 △66.8

7位 須藤  浩 △85.2

8位 黒澤耕一郎 △152.5

  来期プロランキング戦に降級


思えば1節めからマイナスを重ね、今期は数多く放送された

にもかかわらず、ほとんどいいところを見せることができなかった。

ただ、最終日の須藤小林の争いだけは面白いものを見せられた

かもしれない。

10./3(月)まで見られるので、興味がある方はこちらを見てください。

 

今期の将王決定戦は10/24(月)から。

勝ち上がった3人を待ち構える将王は忍田幸夫。

私は解説で参加させてもらい、来期以降の研究だ。

 

 

麻将連合が設立されて20年。

1年めの成績で決められた1番最初のランキングは

2位だった。(1位は久保谷寛・3位は吉田賞二)

それ以来ずっと選手内でのランキングは1桁をキープして

きたのだが、ついに来期は10位となってしまった。

なんとしても1年で戻るつもりである。