よくある質問に答えてみる。
どうしてテンパイ料がないの?
ニコ生のコメントでも、直接会った人からも
やはりこのルールに関する質問が一番多い。
テンパイ料を狙ったやりとりはもちろん技術のひとつではある。
あるいは、赤入りなら赤の使い方、割れ目や白オールマイティなら
それぞれのルールに即した技術が重要になってくる。
そんな様々なルールの中、麻将連合がリーグ戦に採用したのが一番シンプルな
「自分がアガることによって得点し、相手のアガリによって
失点する」というルール。
アガリに近いからといって、単なるテンパイでアガリ点以上の
得失点を生む必要もないのだ。
もちろんそのアガリ点を、一発裏ドラ等で変動させることもない。
このルールでは自分と相手の手牌の価値を正しく評価し、
よりシビアな押し引きをすることになるので
テンパイ料ありの場合にように
「とりあえず前に出ておいたほうが得」
というケースが少なくなるのだ。
結果的にはオリに回る局面も増えるのだが、
「テンパイ料をめぐる終盤のやりとり」ではなく
「自分がアガれるかどうか、アガリにいく価値があるかどうか
相手の手牌はどうなっているか、などを基準にした押し引き」
を見て楽しんでもらえたらと思う。
「オリてればいい楽なルール」だと思っている人も
多いかもしれない。
だが、あまりに早くオリすぎると手詰まりするし、
相手が楽になって終盤のツモアガリを生んでしまう。
また、アガれなそうな手なのにオリが遅すぎると
余計な失点を生んでしまう。
そこらへんの絶妙なバランスも見てもらいたい。
今回でちょっと雑に打ってしまったのがこの局面。
下家の武則が
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20120217/20/kobajinsen/cf/c4/g/t00210029_0021002911800146695.gif?caw=800)
ホンイツがチャンタ模様。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160704/03/kobajinsen/fb/ee/j/t02200165_0800060013688762861.jpg?caw=800)
普通のマージャンならリーチツモを狙って素直に
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20120217/20/kobajinsen/34/59/g/t00210029_0021002911800079675.gif?caw=800)
ただ、このルールで相手のアガリを阻止しつつ価値のある
アガリを目指すとなると、ここはピンフ三色を重視しての
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20120217/20/kobajinsen/fd/6b/g/t00210029_0021002911800159835.gif?caw=800)
タンヤオを重視しての
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20120217/20/kobajinsen/64/d0/g/t00210029_0021002911800146694.gif?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20120217/20/kobajinsen/58/f0/g/t00210029_0021002911800153080.gif?caw=800)
ここで鳴かれそうな
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20120217/20/kobajinsen/34/59/g/t00210029_0021002911800079675.gif?caw=800)
結果はチーではなくまさかの「ロン」。
チャンタの2000点で済んだが、こんな打牌を続けてはいけないだろう。
第14期ミューリーグ4節終了時。
高見沢治幸 +97.3
藤原 健 +40.8
武則 輝海 +31.1
清水 英二 △ 6.8
明村 諭 △ 8.5
須藤 浩 △16.5
小林 剛 △40.4
黒澤耕一郎 △101.0
残りは3節12戦。
現在は7位だが、普通に打っていれば決定戦まで
十分見えるほど上下が縮まってきた。
解説では上位にきつく打つと言われていたが、
そんなに気にしなくても、自分のポイントを稼ぐ
ことだけを意識すればいいだろう。