第11期将王決定戦 第1節 注目 | こばごうのコレ切ってアレ食って

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小林剛による天鳳名人戦自戦記など


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今年で10年連続となった将王決定戦。

麻将連合のプロのトップを決める戦いであり、毎年最も大切に

しているのがこの対局である。

ルールは一発裏ドラなし。

3万点持ちで、順位点は4-12

(1位から順に+12000 +4000 △4000 △12000)

そして最も違う点はノーテン罰もないこと。

マージャンとはアガリによって点棒が動くものであり

アガれないテンパイには意味がないというルールである。


メンツは

忍田 幸夫 (現将王)

高見沢治幸 ミューリーグ1位通過

山本 裕司  2位通過

小林 剛   3位通過


1回戦 南2局 9巡目 西家 ドラ四索

高見沢 33100

山本  27400

小林  30700

忍田  28800

二萬三萬四萬六萬七萬八萬七筒七筒八筒六索七索八索白白

普通の状況ならばどのルールでも七筒を切ってリーチである。

少々カタい相手であっても、高め出アガリ5200、ツモアガリでの

7900(2000/3900)はかなり大きい。

ということでリーチをかけた。


ところがこの時は状況が違った。

4着目の山本が仕掛けていて、全員が山本に注目している。

その河には六筒四筒があり、それに対して山本の方を見ながら

高見沢が七筒を切ったところだったのだ。

ここで静かに七筒を合わせれば、こちらへのマークはかなり緩くなり

現物の六筒はかなり出やすくなる。それでもトップ目に立てるのだ。


だが七筒切りでリーチとなれば、注目を集めるのはこちらのほう。

そのリーチ宣言牌のそばの六筒九筒など出るはずがない。

仕掛けているラス目の山本であっても切ってくれるとは限らないのだ。


案の定、忍田高見沢はベタオリ。

山本だけは押し返してきてめくりあいとなり、

山本への放銃となった。点数は2000だったが、

この点差でリーチ棒込3000の失点は痛すぎる。

あとで聞くと、ダマテンならばすぐに忍田から六筒が出ていたようである。


このトップになる2600のアガリを逃しての3000の失点。

その代償は大きく、この半荘は4着になってしまった。

もしアガっていれば、トップか2着の可能性が高かっただろう。


その後は高見沢が大きくポイントを伸ばして初日は終わった。


第11期将王決定戦 第1節終了時

高見沢治幸 +79.8

忍田 幸夫 +23.3

小林  剛 △24.1

山本 裕司 △79.0


100ポイントの差は小さくはないが、まだ15戦のうち4戦が終わっただけ。

逆転のチャンスは十分にある。


次節からの3日間はニコニコ動画での生放送となった。

タイトル戦の決勝が全国に放送されるようになったのは

ありがたいことです。

みなさん見てくださいね!


将王決定戦日程


第2節 11/25(月) 14時~

http://live.nicovideo.jp/watch/lv157666968

第3節 12/1(日)  14時~

http://live.nicovideo.jp/watch/lv157986908

最終節 12/23(祝) 14時~