最終節 殴り合い | こばごうのコレ切ってアレ食って

こばごうのコレ切ってアレ食って

小林剛による天鳳名人戦自戦記など

ついにむかえた最終節。

成績は

小林  302

福地  282

鈴木  275

(≧▽≦)15


1順位で2万点差がつくこのルールでは、3人がほぼ並びと言ってよいが

取った順位が同じだった場合だけ、私がやや有利。


(≧▽≦)は特大4連勝が必要だが、無理と判断した場合は

トータルの順位向上を考えて普通に打つか。


今節、この条件下では、今までとまったく違う戦いが繰り広げられた。

普段はみんな「トータルで得をするように」打つものだが、

「4半荘で、3人の中でトップになる」という条件ならば、より攻撃的に、

少しでも点数を稼ぐような打ち方になるはず。

±0では負けと同じなのだ。


当然(≧▽≦)も4連勝を目指して大暴れするはず。

しかも上位3人(≧▽≦)だけには甘く打つはずで、奇跡もありえるか。


ということで、1回戦東1局から壮絶な叩き合いが始まった。

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福地のリーチに対して私のツッパリ。

無筋のこばごうのコレ切ってアレ食ってこばごうのコレ切ってアレ食って を押してテンパイ維持。


フリテンだけに、手牌を固定するデメリットを考えてリーチは

かけなかったが、放銃。

通ってない筋は多いので、このくらいはまったく問題ないだろう。



東4局。トップ目たろうのこのリーチ。

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巡目や下との点差を考えるとリーチの必要はないが、

点数を稼ぐチャンスと見てのリーチである。


そして福地が形テン維持での一発放銃。

こちらも当然で、この場況でピンズは止められない。


それにしても、ここまで全員が全局のように前に出ている。

かなりの興奮状態になっていたのではないだろうか。



今度は南1局、親番の私の手牌。
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対面から出たこばごうのコレ切ってアレ食って をポンすれば、簡単に5800くらいはアガれそうだが、

なんとスルーしてしまった。

ソーズの両面待ちがふたつとも良さそうたと判断したのもあるが、
たろうをまくる気満々である(笑)

結果はこばごうのコレ切ってアレ食って を引いてリーチ。こばごうのコレ切ってアレ食って をツモり裏も乗って6000オール。

ただ、思っていたほどいい待ちではなく、ちょっとやりすぎたか。


その後(≧▽≦)がトップまで上がり、結局は鈴木2着、小林3着。

この時点でのトータルは、小林たろうの2人が297で同点に!

残りは3戦となった。




3回戦南3局。
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なんとしても福地をまくるぞという強引なカンチャンリーチ!

3巡目のこばごうのコレ切ってアレ食って から、そこらへんは持ってないかと思ったのだが、

まさかのチーして放銃してくれた。なんともラッキーだが、

この1順位が最終戦に大きな影響を与えることになる。



最終戦を迎えてのポイントは

小林  323

鈴木  272

福地  182

(≧▽≦)96
たろうとの差は51。2着順差+11000点差をつけられなければ優勝である。


福地と(≧▽≦)はトータル3着争いか。



東2局。

さっそくたろうらしく強引に勝負に出てくる。
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なんとこのこばごうのコレ切ってアレ食って を見逃し!

確かに3200ではそれほど影響がないとはいえ…

そしてトイトイに仕上げて8000をアガり、トータルで並んだのである。


これが冷静な判断だったのか、アツくなっていたのかはわからないが

ホントに恐ろしい人だ(笑)



南3局。ここが最後の勝負となった。

(≧▽≦)42500

鈴木   35900

小林   21700

福地   19900

現状では私がトータルトップだが、私が福地にまくられるか

たろうが(≧▽≦)をまくればたろうの優勝だ。


私はラス親なので、次局にノーテン宣言して終わらせるためには

なんとしても加点して、福地を引き離しておきたい。

ただ、(≧▽≦)とたろうの点差をあまり縮めるとたろうが楽になるので

(≧▽≦)からはほとんどアガれない。
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そこでこのダブ南をポン!!形にこだわる状況ではなく、

アガらなければほぼダメなのだ。



そして3フーロして、大きな1000-2000をツモアガり。


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オーラスは福地のトータル3着をキープするアガリで終了した。



36半荘。約1年にわたって行われたこの天鳳名人戦、

幸運にも優勝することができた。

強豪ネット雀士とトッププロの長期リーグ戦、そして実況解説付きで

ネットで生中継されるという初の試みで、責任重大であったが、

なんとか役割は果たせただろうか。

自分自身もとても楽しく、真剣に打ち切れたと思う。




全国各地で会ったいろんな人からも応援の声をいただき、

本当にありがとうございました!!


第一期天鳳名人戦最終成績。


1   289.0   8.03  36 13/ 8/ 8/ 7 2.25 Ⓟ小林剛
2   279.0   7.75  36 12/ 9/ 6/ 9 2.33 Ⓟ鈴木たろう
3   170.0   4.72  36  9/12/ 8/ 7 2.36 Ⓢ福地誠
4   136.0   3.78  36  9/10/13/ 4 2.33 (≧▽≦)


5    23.0   0.82  28  9/ 4/ 7/ 8 2.50 Ⓟ石橋伸洋
6  -286.0 -10.21  28  5/ 7/ 6/10 2.75 Ⓟ須田良規


7  -273.0 -13.65  20  2/ 6/ 3/ 9 2.95 Ⓟ多井隆晴
8  -338.0 -16.90  20  1/ 4/ 9/ 6 3.00 ASAPIN



第二期はもう始まっている。

天鳳寄りの厳しいルールであるが、楽しんで観戦してもらえれば光栄である。


引き続きこのブログで、できるだけ解説していきたいと思う。