主人公は東京消防庁予防部調査課の火災調査官東。

目黒区柿の木坂で起きた木造平屋の現場にいくと、高校のバスケット部の先輩白木に会う。目黒消防署のポンプ車の小隊長をしている。火はすぐにけしとめられ、住人もいない空き家だったが、不審な点が二つ。時限装置の発火機の残骸と、持ち主には記憶にないダ・ヴィンチの絵の複製画があったこと。

引き続き何件かの放火騒ぎが続き、どこにもこの二点の不審なことがあるとわかる。東は仕事熱心のあまり、余計なことにまで首を突っ込み、放火について調べ始める。放火の様子を撮影した動画がネットに出ているのを見つけ、撮影者を突き止め、警察に逮捕させようとしたが、逃走しようとして車に跳ねられ死亡。放火犯ではないものの、何らかの情報を得て撮影した様子。

被害者に共通点を見つけたのも東。今は人手にわたった有名ホテルの関係者ばかり狙われている。

犯人はホテル関係者に恨みでもあるのか?

ラストには東は犯人の最後の標的と共に旧館の一室に閉じ込められ、あわやとなるも、白木らに助け出される。

最後に東が指摘した真犯人はなんと顔見知りの消防士だった。ホテルのごたごたで追い出され、孤独死した父親の仇うちをしていたらしい。

警視庁総合支援課シリーズ第一作。

犯罪被害者とその家族の支援対策をする警視庁被害者支援課を再編成して、新たに加害者の家族までをも支援する総合支援課が発足し、殺人犯の兄をもつ、捜査一課の女刑事、柿谷晶が異動してくる。

折しも都内有数の進学校の生徒による殺人事件が起きる。ナイフのようなもので刺殺された生徒。血まみれで近くにいた生徒が逮捕され、犯行は認めたが、あとは黙秘。凶器も近くにはない。

加害者の家族支援はどうすれぱよいか、手探り状態で始めた柿谷たち。

加害者の家族、父親と年子の弟に近づく。父親は軽い脳梗塞で入院。まだ未成年の弟を見守る柿谷たち。

やがて、非難の落書きや弟を襲う事件が。有名校で、悪い噂もなかったのに、実は不良生徒もいるのか?半ぐれを組織したといわれる兄。覚醒剤を扱うグループもあるとか。

襲われた弟のガールフレンドがなにか異常。被害者に言い寄られ、ストーカーされていたらしい。

そこから、柿谷は事件を新たな局面から見るようになり、事件の真相に気づくことになる。

支援は大変だなと思うものの、捜査一課とは違い、事件の解決に向けて進む楽しみが感じられず、なんかいまいちかな。シリーズの続きが出ても、もういいかなとおもう。

なんとも不思議な警察小説。

発端は高井戸書にかかってきた電話。自分の部屋で男を殺してしまったという加害者の通報。こうした場合は、通常所轄で調べて告訴して終わりになるのだが。

高井戸署の課長から警視庁に、取り調べ官の依頼がくる。しかも武脇警部補を指名している。高井戸署の課長が顔馴染みだとわかり、納得できた。

傷害致死容疑で逮捕された女性は、こわもての刑事ばかりで、取り調べ中は泣くばかりで、調書ができず、一見優しげな武脇にお鉢が回ってきた。

とはいえ、女性は口数も少なく、簡単にはいかない。その上、時々女の声が聞こえると言い出し、困るが、なんとか話をさせて、無事に調書をつくり、検察に送り、正当防衛が認められ、釈放となる。

ただ被害者のみもとがわからないまま。それを継続捜査することになった武脇。所持していた車の電子キーを持ち、付近のパーキングを調べて、ついに被害者の身元がわかる。千葉にある建設会社勤務で、社長の息子で、現場監督。

そんなときに、加害者の女性が、聞こえていた女性の声は、彼女の前任者で、行方不明の先輩だと言い出し、さらに、その女性が書き残した取材記事のなかに、被害者の名前が出てくると言い出す。彼女は大学生の頃に殺された女性の親友があり、その事件は未解決のまま。一時は社長も疑われたという。では被害者が、その事件の犯人か?ために、女性は殺されて、どこかに隠されたのか?

武脇は半信半疑ながら、殺された女性の幽霊の声に導かれて、埋められていた死体を発見し、事件は解決するも、犯人はみななくなり、むなしい捜査となった。

武脇は、幽霊の声に導かれて、死体を発見した経緯を、調書にどう書くかで悩む。