なんとも後味がいまいちよくない警察小説。

暴力的で心ない口を利く夫を嫌い、別居し、離婚調停をしていた奈津美。幼稚園児の娘をもつ彼女は伯母の仕事を引き継ぎ、電気メーターの検針員をしていた。そんな彼女の担当地域内で二つの事件が起きる。ストーカーが女子大生の母親を怪我させて、娘を人質に立てこもる事件と、資産家の老夫人宅に空き巣に入り、折り悪く帰宅した夫人を殺害した事件。

そこは、奈津美が回る家だった。以来、彼女は誰かに見られている気配を感じて、不安になる。

思いきって、捜査本部を訪ねて、訴えた。相手をしてくれたのは、ベテランだが、見立て屋と呼ばれる一人で動き回る刑事穂積。

本部ではいまだこれといった情報もなく、膠着状態。穂積は、一人画策して、犯人をおびきだそうと、犯行には目撃者がいた、それは検針員だと、密かに懇意な新聞記者だけに漏らす。秘密にと念を押したものの、いつかは噂になると考えていた。それを知れば犯人を動き出すと。

奈津美ははじめは、監視者は夫ではないかと考えていた。うまくすれば、離婚調停をうまく切り抜けると。しかし、穂積から監視者の体格を聞いて不安になる。夫ではない、では殺人犯か?

こんな状態でなかなか進展しなかったのがラストになり、一気に動き出す。そして意外な犯人まで登場して、ちょいと乱暴な展開に。

私としては、ちょっとできすぎな感じがして、少しはなじろむ展開だな。

今週は平日の夜に、これを読み続け、先ほど、どようやく読了。

やはり、奇想天外な展開の連続で、目が話せなくなり、気がつくと時間があっとたってしまい、夜更かししないで寝るのが大変だった。

時代は南宋の時代。かつて中国の北半分を領有していた異民族の遼や金は滅び、モンゴル人がいた時代。なんとか宋を滅ぼし、中国全土を手に入れようと、軍を南下させるモンゴル二代目のカーン、モンケ。ジンギスカンの孫に当たるフビライも別の軍勢で、南から北上してくる。決戦の地は、揚子江の北にある襄陽。モンゴルを阻止しようと城に立てこもる軍のなかには、大侠、郭靖と妻、黄蓉がいれる。

郭靖の義兄弟で、非業の死を遂げた楊康の遺児、楊過が、この物語の主人公。幼くして両親をなくし、父親の死の真相を誰もはっきり告げなかったために、疑心暗鬼となり、唯一の師である小龍女以外には、誰とも心を開かず、武術を磨き成長する。モンゴルの武術家らとの対決や小龍女とともに毒を受け、離ればなれになったりしながらも、最後には無事に再会し、モンゴルの攻撃を撃退する働きを示すラストまで、面白かった。

昨日は終日、小雨が降ったりやんだりだったが、今日は朝から青空で、夏日になったものの、時々吹き込む風が気持ちよかったし、職場には大型の扇風機が登場。ただ私の位置には風が届かないが。

梅雨入りは沖縄に続き、九州と四国に出たようだが、その他の地域は先伸ばしになりそう。これから一週間は雨がなさそうな天気予報。


仕事帰りに、市立図書館分館に。

土曜日に読み終えた三冊と、一部しか読めないまま返すことにした一冊の四冊を返却。

新たに、五冊借りた。

今日借りた本


若竹七海

「御子柴くんと遠距離バディ」

中公文庫、2017


中島京子

「ムーンライト・イン」

角川書店、2021


山本幸久

「失恋延長戦」

祥伝社、2010


西澤保彦

「沈黙の目撃者」

徳間書店、2019


阿津川辰海

「入れ子細工の夜」

光文社、2022