警視庁総合支援課シリーズ第一作。

犯罪被害者とその家族の支援対策をする警視庁被害者支援課を再編成して、新たに加害者の家族までをも支援する総合支援課が発足し、殺人犯の兄をもつ、捜査一課の女刑事、柿谷晶が異動してくる。

折しも都内有数の進学校の生徒による殺人事件が起きる。ナイフのようなもので刺殺された生徒。血まみれで近くにいた生徒が逮捕され、犯行は認めたが、あとは黙秘。凶器も近くにはない。

加害者の家族支援はどうすれぱよいか、手探り状態で始めた柿谷たち。

加害者の家族、父親と年子の弟に近づく。父親は軽い脳梗塞で入院。まだ未成年の弟を見守る柿谷たち。

やがて、非難の落書きや弟を襲う事件が。有名校で、悪い噂もなかったのに、実は不良生徒もいるのか?半ぐれを組織したといわれる兄。覚醒剤を扱うグループもあるとか。

襲われた弟のガールフレンドがなにか異常。被害者に言い寄られ、ストーカーされていたらしい。

そこから、柿谷は事件を新たな局面から見るようになり、事件の真相に気づくことになる。

支援は大変だなと思うものの、捜査一課とは違い、事件の解決に向けて進む楽しみが感じられず、なんかいまいちかな。シリーズの続きが出ても、もういいかなとおもう。