犯罪により取り残された動物たちの世話をする警視庁いきもの係シリーズも書いている大倉さんの今回の主役は犬。黄金色の毛を持つゴールデンリトリバーのピーボ。警察病院のファシリティドッグ。患者に寄り添い、恐怖や苦痛といった精神的な負担を和らげるために働く犬。動物介在療法のスタッフでもある犬。
そんなピーボの相棒は看護師経験もある警察官、笠門。捜査一課を追われた過去を持つ。
そんな彼らにはもうひとつ秘密の任務がある。警察病院の最上階には、死期の迫った囚人が入院していて、ピーボの癒しの力で、彼らが墓場に持っていく秘密の一端を手にいれようとする。ピーボだけを病室に残し、制限時間の30分以内に、彼らから何事かをしゃべらせようとする。首輪に仕込まれた録音装置て保存し、それが再捜査のきっかけになる。
ピーボと笠門のコンピによる再捜査の事件簿。最後には警察内部の秘められた事件をも解明する。
秘密の任務と同時に、ピーボは重い病に苦しむ入院する子供たちの癒しにも寄与する。