船橋署捜査一課の刑事、香山シリーズ。

ビニールハウスに隣接する休耕地で見つかった暴行され、殺された幼女の遺体。目撃者も見つからず難航する捜査。

新人女性刑事、増岡美佐は、過去に類似した事件があったことに気づく。そのときの犯人は逮捕され、裁判で有罪となりながらも、留置所内で自殺していた。

今回の犯罪では、そのときと似た状況がいくつかある。

模倣犯の犯行なのか?あるいは可能性としては、前の犯人は冤罪犯で、真犯人が時を経て新たにおこしたのか?

前回の犯人の姉が加わった支援グループが記者会見を開き、冤罪を訴えたことが、千葉県警の上層部に危機感を与え、香山たちはそれに関する捜査を禁止される。

禁止されようともやるべきことはやる、それが刑事、香山の心情。

彼と増岡があぶり出したのは、過去の事件における警察の違法捜査と真実だった。

少し馬鹿馬鹿しいが、結構面白かった。

深川署で十数年勤め、定年まで行けるかと思っていたベテラン刑事の只倉は、いきなり異動を命じられる。それも警察庁の地下四階にある第二週未解決事件整理係。いったいどんな仕事なのか見当もつかない彼に、出勤時に牛斧係長は、説明する。全国で起きた第二週未解決事件、呪いとか心霊とか、そういうものが関わり未解決になった事件を、全国の警察から報告を受けている。それを記録し、データ~ベース化することで、なにかパターンとかがわかり、対策がたてられるかもしれない。それらの報告書を吟味し、人間により起こされた疑いがあれば、現地に行き再調査し、再調査で解決できそうなら、現地の署に事件を差し戻す。

この係は陰では、警察庁呪われ係と呼ばれていた。

最初は腐っていた只倉だったが、不振を感じた事件をいくつか再調査して、見事に差し戻しにして、事件を解決する手柄をたてる。

同じ頃に、優等生だった娘が、付き合っている男を連れてくる。和服を着て、怪談師をしていると言う。関内炎月。怖い話、不思議な話を収集し、お客様の前で語ると言う、只倉にはうさんくさいやつにしか見えない男。

只倉が持ち帰った事件の報告書を勝手に盗み見て、それが気に入り、次の講座で語りたいなどと言い出す。酒好きだと聞いてきたか、全国の銘酒で手にいれにくい高価な日本酒を、客からの差し入れだと土産に持ってくる。

最初は毛嫌いしていた炎月にいつの間にか丸め込まれ、彼が出演するネット上の番組に、怪談否定派として出演し、喝采を浴び、怪談刑事の異名までもらう。

再調査の過程で、只倉は霊的存在が見えるようになり、その霊がつくことで、彼の回りに不幸が訪れる、ラストの事件。

それをも見事に解決する只倉刑事。

近未来、戦争と犯罪が接近し、人間ではなく、倫理が理解できないAIによる犯罪さえ起こりうる世界で、それに立ち向かうAIと人間の協力による超知能により、危機を回避する時代。

警察庁科学警察研究所で技官を勤める逆神は、警察庁副長官から極秘の任務を与えられる。逆神が所属する情報科学第四研究室のメンバーにより、三つの案件の背景を調べ、それらが関係するかどうかを突き止めてほしい、と。

研究室には人工知能のAI、ジーヴスを持っている。メンバーの手でそれらの事件を調べ、データーをAIに読み込ませて、手がかりを模索しようと。

三つの案件とは、日本海側の各県で最近増えている無国籍児童の背景調査。

防衛省管内における連続不審事象の真相解明。

東北各県における卒業アルバムの損壊事件の多発の背景調査。

一見無関係に思えた三件には繋がりがあった。背後にいたのは、南北が統一した朝鮮。北朝鮮がかつて製造した核弾頭をひそかに日本国内に持ち込もうと暗躍していた多数の工作人たちと、彼らに操られ、協力させられた人々。

ラストでは、彼らを能登島に閉じ込めて殲滅する作戦となり、悲惨な犠牲志代もうんでしまい、面白かった、というよりは唖然とする結末だが、決して絵空事たといえないのが怖いね。