仙台市内の使われていない古いアパートの一室で遺体が見つかる。手足や口がガムテープでくるまれ、身動きできない渋滞で、餓死していた。ある意味残酷な手段であり、所持金などが残っていたことから、警察は怨恨による殺人と考え、捜査を始める。しかし被害者は福祉保険事務所の課長で、周囲の評判は非常にいい。家庭でも職場でも無類のお人好しの善人で、恨みを受けたとは思えない。物的証拠も皆無で、捜査は難航する。
ついで同様の手口で二番目の被害者が見つかる。周囲を木立でか困れた農機具小屋のため、目撃者もなくまたも難航。今度の遺体は県会議員で、同じように清廉潔白で、恨みを買いそうにない人物。
二人に接点はないか、捜査する県警の捜査一課刑事の苫篠は、二人の過去の経歴を調べる。県会議員はなんと、かつて福祉保護事務所に勤務していた。二人とも市内の事務所を異動していたが、かつて同じ事務所にいたことがあるとわかる。そこで何らかのトラブルがあり、恨みを買ったと思われる。
捜査と平行して、刑務所を出たばかりの利根が、過去のある事件の関係者を探していた。殺された二人もそうであり、退散の男を探していた。
利根こそが犯人かと思いながら、読んでいくと、利根の若かりし頃のエピソードが描かれる。
警察と利根が第三の男を突き止め、海外から帰国するのを待ち受ける。抵抗する利根を公務執行妨害で逮捕した直後に、第三の男が拉致されたとの知らせが。とぬは真犯人ではないのか?
利根は刑事にある場所へつれていってほしいと提案する。
そこには何があるのか?
真犯人は誰か?