久しぶりの時代小説。

修験者姿の美男子が全国を巡り、欲にとりつかれた人々に小さな鐘を取り出す。金持ちになれる鐘として噂に上ったことがある遠州小夜の中山、観音寺の梵鐘。

群がる人々に嫌気がさした住職は鐘を井戸深くにうめ、代わりに罪をおかした小坊主に雛形の鐘を持たせて、全国を旅させた。

鐘をつけば、欲は叶う。ただし、現世では。代わりに来世では無間の地獄に堕ちるし、その子は現世で地獄を見る。

それを承知で鐘をつくのは勇気がいるが、欲にとりつかれた者は後先考えず、鐘をつく。

幕末から明治にかけて、欲にとりつかれた人々を描いた話。

お馴染みになった道警札幌大通警察署シリーズ。

最初は無関係に思えたいくつかの事件。

技能実習生として来日して働いていたベトナム人女性二人が脱走して、親切な家族の助けにより、札幌の支援団体に会いに行く。

高校2年の女子が、義父の性的な行動に我慢できず、家出して、札幌に向かう。知り合いから頼まれて、彼女の行方を追う少年係の女性刑事小島百合。

盗犯係の佐伯は、コンビニ前にキーをつけたままおいた車を盗まれた窃盗事件を追う。

そこから程近い住宅街で、カーチェイスをする二台の車に出会ったサラリーマンは、自分の車に弾痕らしきものがあると通報し、機動隊の津久井がそれを追う。

無関係だと思えたそれらが結び付いた時、巨悪が明らかになる。

外国人留学生を食い物にする暴力団と?その背後にいる政治家。

パスポートを持たずに脱走したため、警察に頼れず脱走した外国人留学生。

彼らを支援する人と、追いかけるやくざの攻防。それを知り、捜査する刑事たち。

タイムリミットはサッポロ雪まつりが始まるまでの一昼夜。

会場での外国人旅行者が紛失したパスポートは、脱走者の国外退去に使われたということか。それに気づきながらも、あえて追求しなかった刑事。

佐伯が認知症の独り暮らしの父親を、引き取る前の話なんだ。

警察小説というよりは、クライムノベル。ラストの原発を攻撃する海外の国の兵士たちとそれを死守する警察、自衛隊らの攻防とその結末は、正直馬鹿馬鹿しくなるほど、圧巻だった。

最初はマンションでの自殺事件。不審なことはなく、単なる自殺だと思った品川桜警察署の刑事橋口。しかし、現場に同行した同じ部署にいる新人刑事の妹、紀子は何か疑問を持つ。のちに被害者の婚約者が現れ、話を聞いてから、単なる自殺ではないと、一人捜査を。そんな妹がひき逃げにあい、死亡。たった二人だけの家族を失った橋口は、自主してきた若者に納得せず、単身ひき逃げ事件とその背後に見え隠れするものを追いかけていく。するとなんとあの婚約者まで殺され、現場にいった橋口は犯人とされ、警察により徹底的に終われる身となる。

典子の友人だった法務局の女性と、自殺被害者が勤務していた会社がやくざの会社だった時の組長の助けにより、虚悪に立ち向かう橋口な活躍を描く。