札幌の女子高生、相内蒼は小学時代の男児と再会した。それが運命だったのか?
離婚してシングルとなり、小学生の娘と二人暮らしをしていた母親めぐみは、友人と子供食堂を開いていた。
いつも一人でいた蒼は、それが気にならなかったし、かえってのびのびできると思っていた。嫌いな給食も食べずに済ます彼女から、それをもらって食べていたのが米田だった。彼は父親と二人暮らしの貧しい生活だったから、蒼にシンパシーを感じたらしい。その米田の父親の仕事が夜間街光調査官と聞いて、感銘を受けた蒼。夜になると浮かぶ家々の灯りをカウントすると言う仕事に興味をもち、自分もなりたいと思った蒼。のちに本当の仕事ではなく、空想だと知ってからも、なりたいと願った。
誰とも近づかず、一人で過ごすことが好きだった蒼は、高校で再会した米田や冬子により、少し軌道修正する。それほど熱心にではないが、付き合う。
米田が定時制の生徒ながら、全日制の生徒の野球部にいると知り、彼女も雑用係として関わるようになる。
そんな蒼の卒業までの高校生活を描いた青春物語なのかな。
はじめは読むのが嫌になるかと思ったが、どうにか最後まで読了。
面白かったとも言えないが、悪くもなかったか?