サブタイトルが鑑識課警察犬係。
これは警察犬の活躍を描いた話。
幼い頃に警察犬レニーに救われた経験がある新人警察犬係の岡本都花沙。ベテランの警察犬アクセル号とコンビを組み、いくつかの事件に関わっていく。
認知症の高齢者の捜索、ひき逃げ犯の追跡など。それらには警察犬だけではなく、民間の警察犬訓練所の犬も参加し、岡本は何度も出し抜かれる。凄腕のハンドラー野見山と警察犬ブリッツ。
その野見山が警察官時代の話が巻頭に描かれる。今は訓練所の所長をしている秋穂もかつてハンドラーで、ある爆弾事件に遭遇して、愛犬は彼女を庇って死亡し、彼女自信も下半身麻痺で車椅子生活に。その爆弾犯を見つけたのは野見山とレニーだったが、弁護士から再検査を依頼されたときに、野見山は不正をおかし、警察をやめ、レニー号も引退した過去の話が描かれる。
行方不明となった会社社長の捜索により、はからずも爆弾犯の正体はわかる。岡本がアクセル号を病気でなくしたあとに、訓練所で見つけた子犬をレニーと名付け、訓練を始めた矢先に、違法にとある場所を捜索して遺体を発見する。新レニーは爆発物の捜索に優れた能力を持っていた。