ストーカー殺人がもたらした復讐劇を描いた警察小説。

巻頭のプロローグで幼い頃に大好きな姉を失った佐坂。今は荻窪署の刑事となり、女性が被害者となるストーカー事件をよく調べているため事件マニアと呼ばれる刑事。

彼が関わるのは夫が殺され、妻が拉致された奇妙な事件。誘拐ではない。拉致したのは八十台の老人。

そのあとに、二人の若い女性がしつこいストーカーに苦しむ姿が描かれ、それが佐坂に知られたとき、殺人事件と同じ犯人に思われた。

そして事件マニアの佐坂は、被害者に家族などについて話を聞いていくうちに、彼らが無縁ではないことに気がつく。

二十年前に起きた女性の連続殺人事件。その関係者が今回の事件の被害者だった。二十年前の犯人は逮捕され、裁判により有罪となるも、獄中でなくなった。

その犯人の身内による復讐ではないか?

その気づきにより、捜査は進展する。やがて、関係者たちの過去から意外な繋がりが見えてきて、犯人が浮かび上がり、逮捕されるも、何か違和感を抱く佐坂たち。そしてついに真犯人が特定されたとき、彼は意外な人物の手で、殺されようとするが、刑事の説得により、投降し、事件は解決する。

ラストのエピソードでは、出所して働いている姉の殺人者を探しだし、会いに行った佐坂が、その男の再犯現場を取り抑え逮捕する話が描かれる。