弥勒シリーズ最新作、といっても昨年の夏に出てる。ようやく手にして、読めた。
八丁堀にある同心、小暮の屋敷に奉行所の捕り方がきたものの、小暮がいない。昨夜帰ってきた気配は感じたものの、会ってはいない奉公人のおしば。
以来、小暮は行方不明となる。
同じ頃、岡っ引きの伊佐治は番屋に引き立てられ、尋問を受ける。小暮の行方を詰問される。一昨日別れたきりの伊佐治には、まるでわからない。
遠野屋の清之介は、知り合いの元町奉行だった旗本中村に頼み、口を利いてもらい、伊佐治は翌朝、無事に帰ることができた。
いったい全体、小暮はどこへ行ったのか?
少し前の様子を、伊佐治に聞きただす清之介。特別変わったことはないものの、一見ささいな事件のなかに少し気になるものがあり、二人は調べ始める。
その結果、清之介は、思い付く。小暮が隠れているのは、屋敷ではないか?一度調べられているから、二度と調べられず、外から帰るのを見張るものが表裏に立つものの、屋敷内はもう調べられない。隠し部屋でもつくって隠れているのでは。
果たせるかな、小暮は屋敷に隠れていた。彼の口からもたらされたのは、ささいな事件からつながる大罪だった。偽金作り。しかも、後押しする幕府の大物がいて、うかつに動けない。幕府内には、対抗して悪事を明かそうとする一派もいて、小暮はそれに荷担して、行方不明を偽装することで、敵を動かそうとした。
最後には、事件は揉み消され、暗殺者だった男を清之介が倒すことで終わる。