女性の探偵森田みどりには悪い癖がある。謎にぶつかると、とことんまで突き詰めてしまう。そんな彼女が関わった事件簿。
時計職人の息子が、父親の工房に閉じ込められたとき、どのようにして助けが得られたのか?
千里眼を持つと名乗る少年の正体は?
父親を殺す計画をたてる少年を止めることができるか?
クルド人への差別発言と住宅へのイタズラ書き。真犯人は誰だったのか?
父親の故郷で会った女性と、その母親であった陶芸家との確執。事件を介して、みどりは息子にも自分と同じ癖が流れているのを知り、それが所長である父親にもかつてはあったことに気づく。自分は異質ではなく、探偵の子だったんだと。