なかなかよかった。女ばかりの話で、多少気後れを感じたが。
父親が残した鎌倉にある洋館で一人暮らす尾内香良。コーヒー好きな父親が脱サラして、自宅の一角で開いた尾内カフェ。
母親は幼い頃に家を出て、父に育てられた香良はいつしか、父にならい、うまいコーヒーを入れられるようになっていた。
そんなある日、福井に嫁いでいた友人三樹子が転がり込んできた。モラハラの夫に愛想をつかし、離婚してきたという。最初は一時泊めてやるつもりでいた香良だったが。
三樹子の思い付きから、空いた部屋を貸して、シェアハウスを始めることに。お互い、貧しくはないが、家族もないアラフォー女子。
コーヒーだけではなく、料理もうまい香良。賄い食もばっちり。
そんな香良のシェアハウス、おうちカフェに集う女性たちの物語。
五十を契機に退職し、気ままに暮らす里子。一見美女なんだが、実は男性として生まれたために、人知れぬ苦渋を味わってきたあゆみ。息子が事業に失敗し、家を追い出された七十の千恵子。
一見気ままに生きているようでも、その背後には様々な事情、気持ちがある彼女たち。
最後には、香良の母親の事情も明らかになり、今は墓の下の母親を思う香良。