イギリスの少年が探偵役を勤める長編ミステリー。

12才のデッドは、母親と共に渡米する前に、彼の家を訪ねてきたいとこサリムの希望で、ロンドンにある巨大な観覧車ロンドン・アイに出掛けた。姉のカットと三人で、チケット売り場に並んでいると、見知らぬ男が話しかけてきた。チケットを一枚譲るという。長時間待つのも大変だし、デッドとカットは乗ったことがあるため、サリムをのせて、下で待つことにした。

しかし、一周して戻ってきたカプセルに、なぜか?サリムが乗っていない。

どうして?どうやって?サリムは消えたのか?

警察も乗り出したものの、いっこうに捜査は進まない。やきもきする母親をはじめとして、テッドの家族や離婚したサリムの父親。

身近な人の気持ちを理解したり、単純な行動が苦手なデッドだが、事実や物事の仕組みを考えるのが得意で、特に気象学の知識に強いテッド。

姉を相談役に、いとこサリムの失踪の謎解きを始める。大人は話を聞いてくれないと、二人で出掛け、捜査を始めた。

テッドにより、サリムが企てた狂言失踪の謎が解け、共犯者は見つかったものの、肝心なサリムが行方知れず。

テッドはさらに考察を進め、ついにサリムの行方を突き止め、無事に救出される。

ヤングアダルト向けだが、ちゃんとミステリーしている上に、人物造形がしっかりしていて、とてもよかった。

著者は発表の2年後なくなったが、これの続編の原案はできていて、他の作家により完成されている。

それも借りているので、次に読んでみよう。やはり最後がハッピーでないのは、あまり読みたくないな。


実は市立で借りたはじめての作家さん、新堂冬樹さんの「#刑事の娘は何してる?」を読み始めたものの、あまりの悲惨さに読むのを中断した。ラストまで拾い読みしてみたが、救いがない話で、読むのが嫌になった。

さらに、美輪和音さんの「私たちはどこで間違えてしまったんだろう」も、悲惨な話らしいから、これら二冊は読まずに返すことにした。

図書館の書棚にかなりの数が並んでいると未読作家、読んでみようかと思ったが、迷うな。手にした本がたまたまわるかったのか、そういうものを書く作家さんなのか?

現実逃避とまではいかなくても、どうせ読むなら楽しいもの、感動するもの、読後感がいいものがいいな。