秋晴れの気持ちのいい天気。

つまり、傘屋はひま。

折傘の検品作業をして過ごす。


仕事帰り、市立図書館分館へ。

本館から取り寄せて借りた金庸の本四冊を返却。

もっと読みたいが、一応長編はみな読んだことで、どれかを再読するか等と考えてみるが。

ひとまず今日は、新たに三冊借りた。中国らしき世界を舞台にした作品二冊と、作詞家松本隆さんの本。

今日借りた本


武内涼

「東遊記」

角川書店、2018


宇佐美まこと

「ドラゴンズ・タン」

新潮社、202209


延江浩

「松本隆  言葉の教室」

マガジンハウス、2021



都内南西部かと思われる架空の田舎町、秋葉市にある市立図書館、秋葉図書館を舞台にした日常の謎ミステリーの三作目。

野原の真ん中にできた殺風景な秋葉図書館には、来館者はあまりないものの、それでもさまざまな謎が持ち込まれる。

そんな謎を鮮やかに解き明かすのは、司書である同期の二人、日野と能勢。

今回は図書館の土地を寄贈した近所の地主一家にまつわる謎解きがメインとなる。

最初に登場するのは、地主の孫息子。今は両親が離婚し、母親と暮らす佐由留。彼の母親がまだ秋葉にいた頃に知り合ったブックカフェの女主の訃報を聞いたことから、久しぶりに秋葉に来て、亡き主にまつわる謎に関わる話。

次に登場するのは、佐由留の父親。彼が子供の頃に出くわした親戚の女性の不可解な行動の謎解き。それに協力する秋葉図書館の名探偵。

三番目は図書館に出入りする小学生が、友人への周囲の疑いをはらすべく、謎解きをする。

四番目は図書館に出入りする高校生が先輩の不可解な行動について考える。

五番目は、佐由留がクラスメイトをつれて祖父の家に泊まりに来て、曾祖母の遺品の中にあった開かずの文箱にまつわる謎を祖父母、叔母らと一緒に挑む話。最後は秋葉図書館開設準備中に出てきた旧家の秘密にまつわる謎。

あとがきによれば、どの編も、どこにいたの?をテーマに書かれたものらしい。


ほんわかした地味な謎解きだが、悪くない。楽しめた。今回登場する本は、昔話とか古典とか誰もが知るものばかりだが、色々考えさせられた。

金庸の武侠小説、長編の未読作品を読了。金庸らしく、ストーリーの展開にはらはるどきどきで、最後まで一気に読んでしまった。

母と二人山中で生活していた少年のらいぬ。ある日、母親がいなくなり、探しに出掛けたのらいぬははじめての山以外の土地で迷ってしまう。

偶然手にした玄鉄令がきっかけで、数奇な運命に巻き込まれていく。

いろんな武林の人々から武術を学び、さらにはその容貌から人間違いされて。

悪名高い長楽幇の若き主、石破天なのか、名剣客夫妻の息子、石中玉なのか?

一方、武林では十年に一度めぐってくる侠客島からの呼び出しを恐れ、各自さまざまな対抗手段を巡らせていた。

一度いったものは誰も帰らない。しかも呼び出しを断れば、一族が皆殺しにされる。

本物の石破天が現れたものの、彼に代わり、侠客島にいくことにしたのらいぬ。

そこに待ち受けていたものは何だったのか?

無事に彼は逃れ出られるのか?

彼の正体は誰なんだろう?