明末、満州族による中国支配の前に、天下を取りかけた農民反乱軍の頭目、李自成。明を滅ぼしたものの、満州族に取り囲まれ、命をたったと言われているが。
実は密かに逃げ出していた。彼の腹心である四人の護衛、胡、苗、范、田のうち、あとの三人が救援を求めて去ったあと、胡が、一計を案じて、李を助けた。偽の李を殺したと申し出て、賞金を得ていた。あとの三人はその事情を知らず、裏切り者と胡を非難し、それがその後百年もの間、騒動となった。
李自成は明を滅ぼしたとき、莫大な財宝を手に入れ、それを密かに隠していた。そのありかは、苗氏が所持する地図と田氏が所持する李自成の宝剣の双方がないとわからないようになっていた。
そうした因縁がいつしか忘れられた頃、胡一刀の遺児、胡斐が、母親のいとこである老剣客、杜を訪ねて、因縁の決着をすると言ってきた。恐れた杜は、名高い武人たちを呼び集め、さらには苗人鳳までも呼んでいた。
杜は宝があると思われる山にすみ、そこに皆が集まり、過去の因縁が語られていく。
苗人鳳の武術ができない娘までもがやって来て、胡斐と出会うきっかけになる。
宝探しの連中は胡斐と苗人鳳とで、こてんぱんにやられ、最後は二人の決闘になる。
しかし、残念なことに、その決着がかかれないままに、物語は終わってしまう。
まあ、どう結末をつけるべきか迷うところだが。
読者としては、なんらかの決着が見たいところだが、仕方ないか。