東家には四人の男兄弟がいる。
長男は九州の大学を出てから、苔の研究者になり、実家には滅多に帰らない。
次男は父の跡継ぎとして、占い師をしている。三男は会社員、末っ子は大学生。
父親は田舎から出てきて、不動産会社の社長と知り合い、占い師を紹介され、その弟子となり、今は自立している。
母親は四国の施設育ちだが、父親と結婚して、保険の営業をしている。
一見、何不自由ない一家と思われたが、三男が引いたタロットカードの不吉な札をきっかけにして、少しづつ歯車が噛み合わなくなり、それぞれに問題を抱えるようになり、危なくなるものの、引きがいいのか、問題も解決していき、新たな一家として立ち直っていく。
最初はつまらなくも思えたが、最後まで読んでみると、案外よかった。