終日、小雨の月曜日。明日は台風の影響による雨雲で、今日夜激しい雨になるというが。


仕事帰り、市立図書館分館へ。

土日に読み終えた三冊を返却し、新たに四冊借りた。

今日借りた本


福田和代

「火災調査官」

東京創元社、2016


日明恩

「埋み火 Fires Out」

講談社、2005


誉田哲也

「もう、聞こえない」

幻冬舎、2020


堂場瞬一

「過ちの絆  警視庁総合支援課」

講談社文庫、2022


ギンイチ消防士、神谷夏美シリーズ三部作の最終。超高層ビル、豪華客船に続く今作の舞台は、新宿地下街。

クリスマスイブの夜、地下街で待ち合わせをした夏美だが、遅れたために、緊急出動に参加することに。

地下街のあちこちから同時に発生した火事に、パニックになる。

社会に恨みを持ち、自殺願望のあるものたちが、何者かにそそのかされて起こした事件。

広い範囲で火災が起こり、消防士が突入できるところも限られていて、困難を極める。しかも、重大な障害が見つかる。

マグネシウムを利用したパソコンやゲーム機の発売イベントがあり、そのブースがあちこちにあり、危険な状態。高温で溶けたマグネシウムに水がかかると、大爆発を起こし、地下街で繋がる新宿一帯が崩壊すれば、何万人もの犠牲が出る。マグネシウムが溶けるまでに周辺の火事をおさめようとした村田は現場で殉職。

マグネシウム爆破を止める奇策は、上階の床に砂をおき、爆発物で一気にブースに落として埋め、酸素を切り離すこと。

しかし、雪降る日に、乾いた砂を大量に集められない。夏美の発案で砂に変えて、作戦を実行することに。

ブース付近は水で消火できないので、空気温は上がるばかり。危険な状態のなかを、思い装備の他に塩袋をかついで、現場までいかないといけない。さらに爆発物を設置して、戻るのは命がけの作業。

名もない人々の命を助けるために体をはり、命さえもかける消防士たちの活躍を描いた作品。

首都圏を襲う大地震とそれに伴う災害に対処するためにつくられた銀座第一消防署。そこには全国から集められた精鋭の消防士がそろっている。

彼らは全国の消防署から推薦された三年以上の経験がある消防士が三ヶ月の訓練を受け、合格すると晴れて、ギンイチの消防士となれる。そんな訓練所、消防学校には毎年30人がやって来るが、合格するのは10人足らずと、厳しい門となる。

主人公はそんな学校にやって来た女性、神谷夏美。十年前に伝説的な消防士だった父親が殉職したのを契機に、消防士となったものの、小柄で体力もなく、すぐにやめてしまうだろうと思われていた。

そんな彼女が学校で、体力などがなくてバカにされ、やめてしまえと陰口をされながらもがんばり、近所の火事に出動し、消防士としてがんばることで、仲間の信頼を得、さらに絆を深めることで、ついには最終試験まで残り、合格して、晴れてギンイチの消防士となるまでを描いた奮闘記。

なかなかよかった。

この夏美が活躍するシリーズが三冊あるようで、次にはその一冊を読む予定。