※このお話は『緑と赤と白』というプロローグ的なお話があったりします。
お時間ありましたら、そちらもどうぞ。
「クリスマス当日に会えないなら…クリスマスイブイブしちゃおう!!」
つまり12月23日にデートしよう。とさくらが小狼に言ったのだ。
小狼もそのつもりでさくらを誘うため、あれこれ考えた。そう…考えすぎてさくらに先を越される形となった。
カレンダーの《12月23日》を見つめながら、小狼は仕事の書類をまとめる手をそのままにこの日にデートに誘ってくれた時のさくらの笑顔を思い出していた。それはとてもキラキラしていて、眩しいほどだった。
そしてそれより数日前のあの顔も。
「ーーー今年のクリスマスは仕事なんだ…すまない」
そうさくらに伝えたのは11月の終わりだった。
一瞬悲しそうな顔をしたさくら。それでもすぐに笑顔になって「お仕事だもん、仕方がないよね」と言ったさくら。その顔が忘れられない。
さくらのことだ、クリスマスのことをあれこれ考えていたに違いない。そう思うと心が痛む。
もっとスマートに仕事をこなせればよかったのだが、自分一人ではどうにもならなかった。それに小狼にとってこの年末年始どうしてもやりたかったことがあったのだ。それが出来れば、あの悲しそうな顔だって一瞬にして吹き飛んでしまうはず。
揃えた書類をダブルクリップで留めると、引き出しから白い封筒を取り出し中身をじっと見つめた。
そう、笑顔が見たくて用意したモノ。けれどさくらは喜んでくれるだろうか。ただのエゴイズムなだけかもしれない。小狼はここ何日こうした葛藤を一人で繰り返していた。
「はぁ」とため息を吐くと封筒を元の引き出しへそっと仕舞った。
そして、12月23日。
待合せの場所は駅の時計の前。もうすぐ4時になろうとしていた。壁に寄りかかり腕を組み瞳を閉じじっとしている小狼。その姿を見て遠巻きに頬を染め話す女性たち。声をかけてくる者もいる。こういう時は何も反応せず黙りを決め込む。所謂、逆ナンパというやつで今までも何度かあった。まともに相手をするのも億劫なのでこうすることに決めたのだ。
雑踏の中、よく知る気配、聞き慣れた足音が近付いて来る。
小狼が瞳を開きゆっくり顔を上げると、夕日に照らされながらさくらが走ってくるのが見えた。にっこり笑って手を振っている。小狼もフッと笑い軽手を上げるとさくらに向かって歩き出す。
「お待たせ、小狼くん!」
「いや…俺も少し前に来たところだ」
そんな二人のやりとりさえも絵になる。行き交う人が見惚れていることに気付くこともなく二人は笑い合う。
「荷物持つよ」小狼がさくらの手元に手を伸ばすと、
「あ、いいの!リュックだし…これは持っていたいの…///」
さくらはうっすら頬を染めて手にしている赤い紙袋に視線を落とした。
そんなさくらを見れば紙袋の中身がなんであるかくらいわかる。
「予定を変更してすまない。せっかくの日に…」小狼は申し訳なく思い詫びた。
本当は昼頃から出かけて、色々なクリスマスの模様し物を見て回る予定でいた。しかし急な仕事が入ってしまいこんな時間になってしまった。
「ううん。こうしてお出かけ出来るんだもん。それより、本当にお仕事終わったの?」
「俺を誰だと思っているんだ?」
「…なんでも出来る…小狼くん」
「なっ……」さくらの言葉にうっすら頬を染める小狼。
「違うの?」くすりと悪戯っぽく笑うさくら。
「……違わない」小狼も悪戯っぽく笑って返す。
「じゃ、行くか」と言う小狼に「うん」と元気に頷くさくら。
電車に乗るため二人は駅舎に入って行った。
電車を降りると空はすっかり暗くなっていた。しかし街全体がクリスマス一色。眩しいほどに輝くイルミネーションで飾られとても賑やかだ。普段そこにあることさえ忘れてしまう街路樹が綺麗に飾られ光り輝く。ここはテレビでも取り上げられた人気のイルミネーションが集中しているだけあり、たくさんの人が行き交う。その人の流れに沿って歩く二人。
「すごいね…。キラキラ街全体が光ってるよ」
さくらは視線を上げて右に左に休むことなく顔を動かす。そんなさくらの方が眩しいくらいだ。と小狼は思う。さくらの大きな瞳にイルミネーションの光がキラキラと写し出される。むしろこちらの方に吸い寄せられてしまいそうだ。
「きゃっ!」
石畳に躓きさくらがよろけた瞬間、小狼は肩を抱き寄せた。
「あまりキョロキョロすると躓くだけじゃ済まないぞ?」
そう言って小狼に顔を覗き込まれ、さくらは躓いたことの恥ずかしさとこんな事を自然とする小狼の行動にさくらの鼓動が早くなる。
「そ、そうだね…ありがとう」
さくらが頬を染め礼を述べると、フッと笑って小狼はまたポケットに手を戻してしまった。
「………。」
その手の行き先を見てさくらは少し寂しく思った。小狼はそんなことに気が付かないのか、前を見て歩く。確かに普段からあまり手を繋がない方だけど、こういう時はそのまま繋いでくれることが多いのに。
(今日は寒いからかな?それになんか…いつもとちょっと違う気がする……)
小狼から感じるいつもと違う雰囲気に、仕事が忙しく休む暇もなく疲れているのだろうか。と心配しつつさくらは小狼をそっと見上げたのだった。
「○○通りに、△△通り。すごい綺麗だったね!やっぱりテレビで紹介されるだけあるよ~」
さくらは先程見て回ったイルミネーションを思い浮かべながら話している。
さくらの方がよっぽど輝いているのにーーー。何度も口に出してしまいそうになって呑み込む。言えるわけがない。
「そうだな…」さくらの眩しい笑顔に頷き返す小狼。
「お待たせ致しました。《リングイネのペスカトーレ》でございます」
「うわ~美味しそう!」
テーブルの中央に置かれたパスタに、さくらは感動の声を上げる。
今二人はクリスマスディナーを楽しんでいた。さくらが雑誌で見つけたイタリアンレストランで、この時期限定のクリスマスディナーだ。前菜から始まるコースメニューで好きなパスタとピザを選ぶことが出来る。今日のデートが決まったその日に電話で予約した。
感動しているさくらの前でテキパキと取り分ける小狼。それを見て慌てるさくら。
「ご、ごめんねっ!私浮かれすぎだね……」
「気にするな。俺は楽しんでいるお前が見られて嬉しいよ」
小狼の言葉に恥ずかしいやら嬉しいやら、さくらは複雑な気持ちになりながら頬を染める。
「お待たせいたしました。リングイネのペスカトーレでございます」
そう言いながらさくらの前に取り分けた皿を置いた小狼が笑っている。さくらも「ふふふ」と笑った。
どれも美味しく、さくらは幸せそうにして食べ、楽しそうにしている。そんな姿も可愛くて見ているこちらまで幸せな気分になる。小狼はそんな事を思いながらさくらを見ていた。
食事が進み、ふと会話が途切れた。
(渡すなら…今かな?)
さくらは膝に掛けていたナプキンをきゅっと握り、足元の荷物の入ったカゴを見た。赤い紙袋に入ったクリスマスプレゼント。いつ渡そうかとずっと頭の片隅で考えていた。いざ渡そうとなるとドキドキして来る。
「あ、あのね…っ!」
「失礼致します」
さくらと店員の言葉が被ってしまった。
「申し訳ありませんっ」店員が慌てる。
「い、いえ…なんでしょう…?」さくらも慌てながら店員を優先させた。
「デザートのお飲み物はコーヒーと紅茶どちらになさいますか?」
「俺はコーヒーで」
「私もコーヒーを…」
「はい。かしこまりました。ではこちらお下げ致します」
店員は空いた皿を持ち頭を下げるとその場から立ち去った。
「コーヒーなんか飲んで寝られなくなるぞ?」
「だ、だいじょうぶだもん!」
悪戯っぽく笑う小狼に口を尖らせてさくらが言うと、小狼は可笑しそうに笑った。
「コーヒーと言えばさーーー」と話し始める小狼にさくらは頷き話を訊く。小狼から話し始めることは珍しいく、さくらは嬉しいのと不思議な気持ちでプレゼントを渡すタイミングを逃してしまった。
そのまま話題は展開して行き……。
結局、レストランではプレゼントを渡せずそのまま店を出ることになってしまった。
二人並んで歩くイルミネーションで輝く街。小狼は隣のさくらをそっと見下ろした。さくらが今日ずっと自ら持ち続けていた赤い紙袋は、自分のために用意してくれたクリスマスプレゼントに違いないと小狼は思っていた。今日一日、何度かプレゼントを交換するというシチュエーション的タイミングはいくらでもあった。さくらが自分にプレゼントを渡してくれたら、自らもプレゼントを渡すことになる。己がヘタレな為にさくらにさえそのタイミングを逃させてしまっていた。さっきだってあからさまに話題を変えた。
小狼は視線を上げイルミネーションを見た後、再びさくらを見た。夕食前には視線を上にしてイルミネーションの光を翠色の瞳に写し、たくさんの星の様に輝かせていたさくらは、赤い紙袋を両手で抱え今は視線を下にして歩いていた。
そこで小狼は気が付いた。そういえば今日は一度も手を繋いでいない、ということに。あまりそういうことはしない方だが、今日はクリスマスデートなのだ。なのに今日の一番の目的のことが気になっていたのか癖でポケットに手を入れたまま歩き続けていたのだ。今も右のポケットに入れた封筒を無意識に触っている。
小狼はすっと息を吸った。
「……寒くないか?」さくらを覗き込むように話しかける小狼。
「えっ?ううん…だいじょうぶ」はっとして見上げて来るさくらは微笑んでくれた。
「そう、か。でも……」
「あ……」
小狼は左手でさくらの右手をそっと掴むとそのまま自分のコートのポケットに入れる。
「こうした方が、暖かい…」そう言って小狼はポケットの中で指を絡ませる様に繋ぎ直した。
手袋越しにも感じる小狼の大きくて骨ばった手にさくらの鼓動は早くなる。
「……///。本当だ…暖かい…」さくらは幸せそうに微笑むと片手で持つ紙袋を抱き寄せる様にして自らも小狼に寄り添う様に近付いた。
二人はそっと視線を絡ませると微笑み合った。
もうすぐ今日最後の目的地、大きなクリスマスツリーの姿が見えてきた。
「大きい…ここからでも、もの凄く大きいのが解るね!!」
「ああ。」
先ほどまで下を向いていたさくらが顔を上げて笑ってくれた。申し訳なさと嬉しさで小狼は繋いだ手をギュッと握り直した。するとさくらも握り返して、
「早く行こうっ!!」と言って催促する様に引っ張り早足になった。小狼もそれに合わせて歩く速度を上げる。
「すご~いっ!!」
傍までやって来ると本当に大きなツリーで誰もが真上を見る様に見上げている。緑のモミの木にゴールドと赤で統一された飾り、赤、青、白、ゴールドの順で電球が光り輝く。一番上は大きな星。
「私、こんなに大きなクリスマスツリー見るの初めてだよ~」
「俺も初めてだ……」
さくらは今日一番の笑顔で言った。それを超える笑顔をこの後見ることが出来るだろうか。そんな事を思いながら小狼はさくらを見ていた。
するとその視線に気が付いたさくらが小狼を見た。そしてほんのり頬を染める。
「いつ渡そうかって…ずっと考えてたの……///」
そう言ってさくらは小狼の手からそっと自分の手を離して、赤い紙袋を両手で持ち直し小狼に向き直る。
とうとうこの瞬間が来た。意を決した小狼は何時もに増して真剣な目でさくらを見た。しかし、さくらも渡すことに気持ちがいっぱいで気が付いていない。
「メリークリスマス……小狼くん……///」頬を染めたさくらがおずおずと紙袋を差し出した。
「…ありがとう」小狼も両手でそれを受け取ると「開けてもいいか?」と微笑んでさくらに尋ねる。
さくらがコクコクと頷くと、小狼は丁寧に包みを開いて行く。そして取り出されたプレゼント。
「スノードーム…」小狼は球体の中で舞う雪を見ながら呟いた。
「うん…。小狼くん、ホワイトクリスマス見たことないって言ってたでしょ?だから…。この中では《二人》で雪を見てるんだ…///」
「そう…か。…ん?これ…お前が作ったのか!?」
スノードームをいろんな角度に変えて舞う雪を見ていた小狼の手が止まった。
「そう…。手作り様にパーツが売っててね、私これ見つけた時すごく嬉しかったの。だからこれにしようって決めたんだ…///」
スノードームの中の《二人》。それは緑とピンクのくまがサンタの帽子を被り、一つのマフラーを二匹で巻いて仲良く座っている。そして足の裏にさくらの可愛らしい文字で《SYAORAN》《SAKURA》と書き加えたもの。
「ありがとう。大切にするよ」小狼は眩しそうに笑って言った。
その笑顔がとっても素敵でさくらは幸せな気分になる。
(良かった喜んでもらえて…)
さくらは頷いた。そして真顔で見つめて来る小狼の瞳に気が付きさくらは驚いて瞬きをした。
「俺からも…あるんだ……」
そう言うと、スノードームを仕舞った紙袋を左手に持ち替え、右手をコートのポケット中に入れる小狼。さくらはその右手の動きを見たあと小狼を見上げた。
ふうと一息吐いてポケットから出した手には白い封筒。特にラッピングされている様でもないただの封筒。
「プレゼントになるのかも、喜んでもらえるかどうも…解らない……」
そこで途切れた言葉にさくらが首を傾げると、はちみつ色の髪がサラリと揺れた。続く言葉を待つさくらの前に差し出される封筒。さくらはそれを見つめて吸い寄せられる様に両手で受け取った。
「開けていいの?」と言うさくらに頷く小狼。
さくらがそっと中身を取り出し、それを見た。
「チケット……?」
何やらアルファベットで書かれたもの。見たことある。これは……。
「香港に…一緒に香港に行かないか?」
そう言った小狼の真剣な眼差し。さくらは一瞬何を言われたのか解らなかった。もう一度手元に視線を送る。
「……っ!!?」
それを見て息を呑むさくら。そうだこれは飛行機のチケット。さくらは驚き小狼を見た。大きな瞳を更に大きくして固まっている。
さくらから返事がないことに、焦りと不安がこみ上げる小狼。
「あ、いやっ!!その…深い意味とかはないんだ……。この年末年始に…」
一瞬にして顔を真っ赤にした小狼。
「香港の…小狼くんのお家にって…こと?」さくらは呟く様に言った。
「あ、ああ…。本当、深い意味はなくて…。普通、高校生って親と住んでて…ほら、俺だってお前の家にお邪魔することとかあるだろ?そ、それが俺の場合は香港ってだけで…えっと……」
聞いてもいないのに必死になって話す小狼。顔はまだ赤いままだ。
「ふふふ……」
「え……。」
さくらの笑い声に小狼がさくらを見た。
「ご、ごめんね…。だって小狼くんすっごく慌ててるっていうか…こんな小狼くん最近見てなかったから…」
そうこんなに慌てふためいている小狼は小学校以来かもしれない。さくらは肩を揺らして笑った。そんな笑うさくらを複雑そうに見る小狼の顔はまだ赤い。
「ありがとう!とっても嬉しいよっ!ぜひ連れてってっ!小狼くんのお家!!」
さくらは満面の笑みで答えた。その周りはまるで光の粒がキラキラと輝いている様に見える。今日一番の笑顔が塗り替えられた瞬間だった。
その笑顔が見れて、良かったーーー。
内心ホッとした小狼。一番見たかった笑顔で答えてくれたさくらに、何度も感謝する。何度しても足りない位だ。本当のクリスマスを一緒に過ごせない分、香港では思いっきり楽しませて…甘やかせてやりたい。溢れて来る幸せな気持ちで自然と笑顔になった。
「明日の朝一で一度香港に行くけど…26日には戻る。だから30日、そのチケットの日は一緒に香港に行こう。帰りも一緒だ」
「うんっ!!あっ!!でも!お父さんなんて言うかな?お兄ちゃんなんか、どうやって伝えればいい!?」
幸せの笑顔から一変。さくらは不安になる。こんな事、兄桃矢は許してくれるのだろうか。
「そのことなんだけど……。もう話てあるんだ。藤隆さんにも、桃矢にも」
「ど、どういうこと?」
いつの間に!!さくらは驚いた表情のまま小狼を見る。
「どうしても…一緒に行きたかったんだ、さくらと。だから、許してもらえる様に直接頼みに行った」
「だ、だってお兄ちゃんだよっ!!どうやって…」
「内緒。」
悪戯っぽく笑ってそれ以上さくらの言葉が続かない様、小狼はさくらの唇に自分の人差し指を当てた。
聞きたいことはたくさんあった。そのために小狼は休まず仕事をこなし、クリスマスさえ香港に行かなくてはならないのだ。どれほどのことをして来たのだろう。小狼の表に出さない努力や苦労は計り知れない。
さくらは小狼を見上げて微笑んだ。すると小狼は唇に当てていた手でさくらの頬に触れ笑う。さくらも頬に触れている小狼の手に自分の手を重ねた。
「本当に、ありがとう」
「俺の方こそ…」
小狼は紙袋を持つ手でさくらを引き寄せるとそのまま唇を重ねた。
ーーー今日が本当のクリスマスじゃなくても…ものすごい幸せだよ……
さくらはこうして二人で居られることに幸せを噛み締めた。そして小狼も。
二人は少し早いクリスマスを楽しんだのだった。
家まで送ってくれた小狼を見送って、さくらは幸せいっぱいで自分の部屋に入り、もう一度白い封筒から航空チケットを取り出した。
香港と日本の往復チケット。それを見つめていると先ほどの幸せな気持ちが蘇る。
(お父さんもそれに、お兄ちゃんまでもがちゃんとOKしてくれてるんだもん………)
さくらはチケットを抱きしめる様に抱え込む。小狼に抱きしめてもらっている錯覚さえ起こりそうだ。ああ…何て幸せ。
その時、ふとあることに気が付いた。
「ほ、ほえええ~!!!!!!」
「なんやねん…こんな時間に…」机の引き出しが開き、眠そうにしたケルベロスが出て来る。
「っるせーぞ!怪獣っ!!ご近所に迷惑だっ!さっさと風呂入って寝ちまえっ!!」
階段の下からは機嫌の悪そうな兄桃矢の声までも。
「これって、これってさ…二人で旅行ってことっ!?」
だから小狼はこのチケットを渡すという重大さに、いつもと違う雰囲気だったんだ!!
女の子としてもっと、照れ臭そうに返事した方が良かったの?躊躇ったり恥ずかしそうにした方が良かった!?
今になってやっとことの重大さに気付いたさくら。
一晩中、こみ上げて来る恥ずかしさと嬉しさの興奮で寝れずに朝を迎えたのであった。
出発まで、あとーーーー。
to be continued……
◆◇◆◇……
フライングな二人のクリスマス。このあと香港へと続きます…。
戻る