小学生のお子さんが、「ねぇねぇ、お母さ~ん、〇〇買ってよ~!みんな、持っているんだよ。僕も欲しいよ~!」っておねだりすることがあります。
そこで、お母さんが「みんなって言うけど、誰が持っているのか教えて」と言うと、
「〇✕くんでしょ、それから〇△くんでしょ…」と、2~3人しか名前が出てこない…。
統計学的に、標本調査をして、その結果から母集団の性質を推定するという方法はありますが、
「みんな」というのは言い過ぎ、希望的観測に過ぎません。
「社長、みんなそう思っています」と誰かに言われたら、「みんな、ではないよね」と思います。
皆さんは、「十把一絡げ(じっぱひとからげ)」という言葉をご存知でしょうか。
「さまざまなものを一緒くたに扱って同一視する」という意味ですが、
「(まったく)最近の若者は…」とか、「昭和のおじさんは…」とか、一まとめに評価されると、
「確かにそういう人もいるだろうけど、私は違う。一緒にしないで!」って思いますよね。
「日本人は…」「アメリカ人は…」とか、「男は…」「女は…」という言葉を聞くことがありますが、
どうして、そんな億単位もの人たちを、十把一絡げに同一視するのか不思議です?!
島倉千代子さんは、「男もいろいろ 女だっていろいろ…」と、いつも歌っていらっしゃいました。
金子みすゞさんは、「私と小鳥と鈴と」という詩の中で、「みんなちがって、みんないい」というフレーズを残しました。
人間は(動物も)一人ひとり、個性があって、唯一無二の存在です。
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