環境がないということは… | 七田厚ブログ

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社長としての目線だけでなく、一人の父として、自身の子育てについても語っていこうと思っています。
~株式会社しちだ・教育研究所 代表取締役社長 七田厚のブログです~

56年前、入社希望の学生さんの最終面接のために上京した時の話です。

ある女子学生の方と、いろいろやり取りをする中で、私が何か言ったことに対して、「へぇー、そうなんだー。」という返事が返ってきて、びっくりしました!

『へ? あなたとは初対面だし、友達じゃないよ~』と思いました。

もちろん、彼女は採用しませんでしたが…。

もう一つ、数年前、英語圏に出張に行った時の話です。

通訳をしてくださった日本人の若い女性が、ゲストとして招かれた私に、「オーナーの○○さんは、今、外出しておられて…」と一言。

別の日本人のスタッフの方が、「さっきのあなたの日本語、変だったよ。」と注意しておられましたが、ご本人は、「え?私、何か変なこと言いました?」と不思議そうでした。

あとで、その女性とお話をする機会があったので、おたずねしてみたところ、ご両親とも日本人だそうですが、彼女はまだ一度も日本に行ったことがないと言われました。

そうか…、彼女の人生で、これまで、ご両親が日本語で謙譲語を使うシーンを見たことがないんだ、と思いました。

日本に住んでいれば、自然と耳にするシーンだと思うのですが、経験したことのないことはできませんからね。

それは常識でしょ、と思うことであっても、20歳になったからといって、できるわけではありません。

たとえば、冠婚葬祭のことだって、環境がなければ、50歳になっても、知らないこと、まだまだいっぱいあるんです!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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