5~6年前、入社希望の学生さんの最終面接のために上京した時の話です。
ある女子学生の方と、いろいろやり取りをする中で、私が何か言ったことに対して、「へぇー、そうなんだー。」という返事が返ってきて、びっくりしました!
『へ? あなたとは初対面だし、友達じゃないよ~』と思いました。
もちろん、彼女は採用しませんでしたが…。
もう一つ、数年前、英語圏に出張に行った時の話です。
通訳をしてくださった日本人の若い女性が、ゲストとして招かれた私に、「オーナーの○○さんは、今、外出しておられて…」と一言。
別の日本人のスタッフの方が、「さっきのあなたの日本語、変だったよ。」と注意しておられましたが、ご本人は、「え?私、何か変なこと言いました?」と不思議そうでした。
あとで、その女性とお話をする機会があったので、おたずねしてみたところ、ご両親とも日本人だそうですが、彼女はまだ一度も日本に行ったことがないと言われました。
そうか…、彼女の人生で、これまで、ご両親が日本語で謙譲語を使うシーンを見たことがないんだ、と思いました。
日本に住んでいれば、自然と耳にするシーンだと思うのですが、経験したことのないことはできませんからね。
それは常識でしょ、と思うことであっても、20歳になったからといって、できるわけではありません。
たとえば、冠婚葬祭のことだって、環境がなければ、50歳になっても、知らないこと、まだまだいっぱいあるんです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。