サッカーのいろんな可能性が感じられる映画でした。
映画の舞台はトルコ、イスタンブール。
そこには三つのサッカーチームが存在していて、互いに激しいライバル関係にあります。
ガラタサライ
フェネルバフチェ
ベシクタシュ
時に暴動があり、時には死者を出すほどの敵意に驚かされます。
映画ではライバル関係にあるチームが国内の政治に反発して、互いに協力する姿が描かれます。
あれだけ争いあっていても、共通の敵の為に協力する姿は、それまでの争いあう姿と反比例するように、美しく写ります。
ただ。
今回の映画で感じたのは、ユルネバでも少し描かれていた
敵意の功罪
です。
よく、サッカーでは罪の部分がクローズアップされ、批判的な横断幕はその象徴なように思えます。
ただ、敵意は生物である以上、消せないものであり、生物として敵に出会いずらい今、自分の感情をぶつける何かは必要なのではないか、と感じます。
その対象のひとつが、サッカーでいうとライバルチームになるんではないでしょうか。
あそこには絶対負けたくない。
そんな気持ちが生まれ、負けない強い気持ちで試合に臨む。
選手も、サポーターも。
こういう場面があれば、生活に緊張感が出て、何かしらの力が生まれる気がします。
もちろん、トルコのように暴れたり、死人が出たり、なんていうのはもちろん望みません。
ただ、自分の生活の中で、譲れないもの、許せないもの、心を奮い立たせるものは明確にしておく必要があるのかなぁ、と。
東京の三番手の町田サポーターとして、まずは緑の相手、オレンジの相手への適度な敵意を持っていたいです。
今年はより強いゼルビアが見られますように!