水澄美恵子 創作人形展 -昭和の元気なこどもたち- |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

 ◆ cinemazoo-クリアファイル
作品を使ったクリアファイルです。
小学校の授業中のヒトコマ。


水澄美恵子さんの創作人形は、
むかし使っていたポーラ化粧品のカレンダーに掲載されていた折、
「なんて活き活きとした人形なんだろう」と感動、
お名前を記憶に刻んだのが始まりですが、
実作品には触れたことがありませんでした。

その水澄美恵子さんの展覧会が、
京都伊勢丹の美術館「えき」で開催中ということで、
運良く招待券なんかをいただいたので、早々に観て来ました。

テーマは「昭和」。
なつかしい情景がいくつも人形で表現されているんですが、
「なつかしい」だけでは終わらない群像展示となっていて、
すごくいいです~ほんとにいい!
表情が豊かだし、動きだって生きているよう。
人間ってこんなにも いろんな動きをする生き物なんだと、
食い入るように、そして惚れ惚れと観ました。
たとえば、泣いている子どもの人形がたくさんありますが、
「泣く」にも様々な表情とポーズがあるんです。
「しくしく」「ギャー」「うわーん」「えーんえーん」
これらの「泣く」の差がしっかり表れてる。
人は、特に子どもって、全身で泣くんですね。
顔の表情だけでなく、身体の表情が美事で、
絵にするだけでも難しいのに、
それを人形で創作されていますから、
訴えてくる力がかなり強い。
また、私が感心したのは手の表情の細かさ。
その観察力に脱帽です、
私には絶対に出来ない緻密な表現の数々、
いやもう、ひたすら驚きました。

展覧会は一部でケース展示をなさっていますが、
『ラジオ体操』や『結婚の宴』などの群像作品は、
展示台に置いてあるだけですので、
作品を真近に観る事ができます。
酔っぱらった花嫁の父の姿には笑ってしまいました!

 ◆ cinemazoo-チケット

学校の上靴に書いた名前が滲んでいたり、
ラジオ体操のスタンプが
子どもによって押してある位置が違ってたり、
とにかく芸が細かいところにも唸りました。
水澄美恵子さんは現代の人間だって、
しっかりと描写できる方なのでしょう。
だからこそ、過ぎ去りし昭和を克明に再現できる。
もしかしたら「昭和」をテーマにしつつ、
「現代の平成」を重ねていらっしゃるのかもしれません。
現代人は表情が乏しくなった、なんていいますが、
笑ったり、泣いたり、怒ったり、照れたり
生きている限り表情無しではいられませんし、
私たちも「昭和時代」とそう変わらないで、
大袈裟なくらいの表情をどこかで見せているんだと思います。

美術館の外の通路では、
京都・奈良・大阪の「昭和の写真」が展示されています。
奈良の写真は入江泰吉。
京都と大阪は浅野喜市。
ショップでは両巨匠の写真集も販売中です。
前から欲しかった浅野喜市の写真集『昭和の京都』を、
ここで手に入れることが出来ました♪


5* 水澄美恵子 創作人形展 -昭和の元気なこどもたち-
開催中~4月23日(火)まで 京都伊勢丹 美術館「えき」


5* 小さなギャラリー「五想庵」お休みのご案内
今年は5月と6月の土日祝に再開します♪

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