おォ〜カミサマっ! |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

おおっ

◆ cinemazoo-神の火
神の火やん!
ずーっと前に、
某大学の身体表現ワークショップで見た炎。
体がワナワナしたのでした。


あの日の炎みたいに、
バクハツだったのでしょうね。
カオスだったでしょうね。
この世が生まれた遥か遥か遥か昔。
日本という島国が誕生した時代、
地球という星が生まれた物語。
それこそ気が遠くなるほどの大昔の、
「ことの始まり」を しばし想ってみる。

今年、2012年は『古事記編纂1300年』に当たるそうで、
本屋さんの棚を見ると
『古事記』を扱った本や雑誌が目につきます。
こちら奈良に至っては
『古事記』ゆかりの地でありますゆえ、
本屋さんだけでなく、
コンビニですら『古事記色』が強うございます。

そやけど~
『古事記』って難しいやん。
登場する神様の名前が漢字ばっかで長いし、
文調も固い感じぃぃぃぃ。

と、敬遠しがちですよね。
私もそのクチなんですが、
お仕事の依頼で神話系をいただくことがあったり、
神話をベースにしつつ、
パステル画のタロットを描いたりしているので、
ちょこちょこ読んでることは読んでるんです。
でも、どっか敷居が高い読み物に思えて
煙たく思っていることは事実・・・
ごめん、神様。

そんなところへ1冊の本がやってきました。
とても親しみやすい本を貸してくださったのは、
京終のパパさん。まさに神~!

その本は『古事記のものがたり』
ツルツルツル~っと
うどんを すするみたいに読めてしまいました。
はい、おススメです。
宇宙の始まりや日本の国の始まりが
本という宇宙に渡っております。

『古事記』に縁のなかった人でも、
因幡の白兎 (いなばの しろうさぎ) のお話や、
アマテラスとか、スサノオとか、
イザナミ、イザナギの名前は聞いたことあるはず。
私の頭ん中でも、断片的に在った名前ですが、
この本を読んだ後は、ツルッと繋がるんですね。
あーそうだったのか! って。

考えてみたら、『最後の審判』や
アダムとエバ (イブ)は知ってるのに、
日本の神話は知らないっていうのは、
悔しいじゃないですか。

で、読後に改めて思ったのは
「神様、それはないわ~!」
呆れ気味。(・・・ご免、神様)

神様って完璧な存在と思いがちです。
いいえ いいえ、とんでもない。
日本の神話には裏切りや嫉妬、ねたみ、
争い、諍い、えぐみ、あります。
かなり残酷です。
しかも、エロいっ!

そんなっ? と たじろぎますが、
うん、でも、まぁ、あの頃は創成期
そう、カオスだし。

◆ cinemazoo-神のハナ
~カオス画像として花を選んでみました~


人が ひとり生まれるのもたいへんですし、
国が形になる、天と地がどうにかなる、
そんなお話ですから、
そりゃ衝突もありゃ、爆発もある、
キレることだってあるでしょう。
裏切りも涙も、官能もあってフツーかと。

困ったときに神頼み。
よくあることですが神社の神様が、
いったいどういう神様なのか、
知らないで拝んでる人、多いだろうなぁ。
神代後の御方が奉られた社だってありますし、
神様といっても色々なんです。
男性、女性、性別なし、実在した人物。

私がよくお参りしている近くの鎮宅霊符神社は、
アメノミナカヌシの神 (天之御中主)が祭神。
性別はありません。男でも女でもないとされる神様は
『古事記』の一番最初に登場されて、
宇宙そのものを創造されたそうです。 が、
「やることやったし、わし、もうええわ~」と、
すぐに消えてしまわれる。もちろん、
こんな関西弁ではなかったでしょうし、
わし、という一人称もどうかと思いますが、
「あとは任せたで」と無責任な神様が、
私ゃ好きなんですね~。
なので、鎮宅霊符神社にはよくお参りに行ってますし、
毎朝、そちらの東に向かって手をあわせています。
「元気でやっております。おかげさまで。」
お願いごとはしないですね。
感謝するだけです。
「とんでもない奇跡をありがとうございます。」

このアメノミナカヌシの神を
私はタロットの『愚者』に描いたと、
自分では信じ込んでおります。
冒険・旅を表す我作品の タロット『愚者』を
私は特に気に入っていて、だから、
このカードをいだき、
それと知らずに越して来た奈良の地が、な、なんと
アメノミナカヌシの神の お社の すぐ側だった…
出来過ぎた偶然には驚くばかり。
聞いた話では、この神を祀った神社は少ないとか。

もしかしたら、もしかして、
私を奈良に呼んだのはアメノミナカヌシの神…?
新しい神話の一話に数えたいほどです。

◆ cinemazoo-神ノ木
うねりながら息づく奈良の大木。
大木は知ってるかも、覚えているかも。
人間の知らない奇跡や、縁の数々を。

てなわけで、『古事記』は深いです。
そして『古事記のものがたり』は優しい1冊です。
ところどころ、本気で笑えますし、
これでいいのかと呆れます。けれど、
まさに今、私たちは国が生まれ直す、世が変わる
そんな時代を生きてるわけですから、
太古の「事の始まり」に驚くことも恵方かと… 地球

クローバー 『古事記のものがたり』著者/小林晴明 宮崎みどり
1話~13話をネットで読むことができます (無料☆)

クローバー 古事記フェア開催中の奈良のお店
旅の玉手箱『フルコト』さん
五月女ケイコさんの『古事記』なんてのも見かけました (この本は閲覧のみ)
古事記新聞も発行されていて、かなりウケますよ~

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やぎ座5*SEASON's サイト
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