花鳥画展を観てみよう |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

輝く展示ケース!
$◆ cinemazoo-展示台
中には先人の古画を模写し、
独自の花鳥を探究した画帳が。
その数、100点にものぼる。


良いですよ、
奈良県立美術館で開催中の『花鳥画』展。
今週日曜日の14日までの会期です。
11日(木)までの『正倉院展』や
14日(日)までの『入江泰吉傑作選』と合わせて
じっくり鑑賞してみてはどうでしょう。
花を愛し、鳥に憧れるのは、
1300年の昔から同じなんですね。

こんな工芸品があります。
◆ cinemazoo-工芸品
特異な形の器を花鳥文様が、
うっそーみたいな細かさで。

屏風もたくさん。
屏風の面白いのは見る方向によって
画の印象が変わる、ということ。
◆ cinemazoo-屏風2
こちら側から見るのと…

反対側から観るのとでは…
◆ cinemazoo-屏風3
違う絵のようですね~。
図録や美術書では分からない楽しみがある。
これが美術館で観る面白味なんですね。

こういう展示の仕方もあります。
◆ cinemazoo-屏風1
図録に掲載される場合はだいたいが、
こんなふうに平らになってますね。


近頃人気の若冲もあります。2点のみですが。
◆ cinemazoo-若中
そのうちの1点。触りたくなりました。

この他、雪舟、宗達、
等伯(と云われている画)も並んでます。

許可を得て写した展示風景を
写真アルバムにまとめておりますので、
よかったら、のんびりとご覧くださいませ。
拙者のつぶやきも僭越ながら載せておりますよ…。
花鳥画アルバム

スライドショーはこちら
ガラスに反射して見づらいのですが…。


展覧会で感嘆したこと。
中国・韓国での花鳥画の変貌と、
そこから技巧や感性を懸命に学ぼうとする、
歴代の日本画人の逞しさ。
江戸時代の作ともなると、
日本独特ともいえるスタイルが観られたのです。
独創とは「混合すること」
そして切磋琢磨した結果なのか、と今一度。

花鳥画の歴史は古く、
その起源は唐の時代まで遡るようです。
あの時代に画を描くとなると、
時の権力者の寵愛を受けなければなりません。
花鳥画とは裕福で雅な世界といえるでしょう。
そこに庶民の叫びや訴えなどは観て取れませんが、
それでも、季節の移ろいを描いた屏風からは、
人の慢心へ警告するようなメッセージを
やんわりと私は感じたのでした。
それにね、花や鳥の愛らしさに目を留める、
このゆとりこそ閉塞感を覚える現代人に必要かも、と。

もとより、絵を描いている人ならば、
一度や二度は花や鳥の絵を描いたことがあるはず。
古きを知り、新しきを知る。
『花鳥画』展はそんな場所なのです。
私もハッとしました、その遍歴から。

秋深し11月です。ちょっと花鳥を描いてみようかな、
こちら小さな巨匠です。


クローバー 奈良県立美術館『花鳥画』展 11/14(日)まで
★↑サイトから割引券をダウンロードしていただけます。
「奈良トライアルミュージアムズ」発足!
奈良国立博物館・入江泰吉記念奈良市写真美術館、
そして奈良県立美術館のいずれかの入館券の半券を提示すると、
他の2館でも入館料金の割引があります。
★なんと!5*SEASONのブログを見たと言っていただいても割引に。
★金曜と土曜は夜9時までの開館です。夜の夜長にいかがですか?

次回の県立美術館での展示は
『會津八一のうたにのせて ―奈良の古寺と仏像―』ですが、
仏像の展示はありませんのでご注意くださいね。


奈良県立美術館の展示、すごくいいのに、
広報でつまずいているのが残念です。
今回の『花鳥画』展でも、
前期と後期があって、作品が入れ替わるのが
とても分かりにくかった…。

クローバー 奈良国立博物館『正倉院展』
クローバー 入江泰吉記念奈良市写真美術館
『入江泰吉傑作選―大和路―』


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