ブレードランナー ファイナル・カット |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー


『屋上界の森』
ビルの屋上を森や畑にしようという活動があるらしい。
賛成! ほんの少しでも自然界にお詫びの気持ちを示せたら…。



晩秋の ため息が治まらないので、
半日の家出を決行(ちなみに一人暮らし)、
『ブレードランナー ファイナル・カット』を観て来た。
そしたら、また別の種類のため息が…!
いいわぁ、『ブレラン』!
このオリジナリティ! この世界観! この愛っ!
ありがとう『ブレラン』!

リドリー・スコット監督により、
25年前にこさえていただいたSF映画の金字塔。
お久しぶりデス、
「強力わかもと」のギラギラネオン、
東西南北ゴッタ煮の2019年、悲壮な風景。
あぁ、何もいらん、『ブレラン』があれば…!
熱~いライブを観たときと同じ高揚感、くぅ~!

今2007年。あと12年で
わたしたちは『ブレラン』に追い付くわけだ。
大きなスクリーンで観た近未来都市の造形は
痛い!!! 目に痛い、心臓に、頭に、痛い。
あれはロサンゼルスというより
現在の新宿の姿に似てた。
権力の荒廃と、大衆の活気と、人間と。



★★★★★★★ 7点満点で7点!!
とーぜんでしょうー!!!
SF映画はあまり好きではないけど、『ブレラン』は別!
これがCGじゃないって、あーた! すごいすごい!
多くを語る必要なし!

ただ、デジタル修正がなされているため、
あまりにクリアになり過ぎて、
過去に観たときの幻想シーンの良さがおちたかも。
あと、声と映像がズレルところも気になった。

『ブレラン』は前半の静と後半の動に分かれるが、
私は前半より後半に、この映画の真骨頂があると思ってる。
おそらく100年後に観ても変わらないだろう、
心の叫びがそこにあるから。
「奴隷として生きる者の悲痛な声」が
私を襲っていた晩秋の ため息を押しのけ、
曲がっていた背筋を ぐいっと伸ばしてくれた。

しかし…「痛いシーン」は相変わらず観られず!!
目つぶし、指の骨折り…なんか
ファイナル・カット版では時間が増えてるような?

2週間の限定公開って、もったいないなぁ。
DVD発売が予定されているらしいけど、
絶対に劇場で観るべき映画っ! 1800円の価値 充分あり!
といいつつ、もう今日で公開終了か~。
新宿『バルト9』、お客さんがいっぱいだった。


●Amazon『ブレードランナー』
ファイナルカットDVDは12月中旬に発売予定


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