『屋上界の森』
ビルの屋上を森や畑にしようという活動があるらしい。
賛成! ほんの少しでも自然界にお詫びの気持ちを示せたら…。
晩秋の ため息が治まらないので、
半日の家出を決行(ちなみに一人暮らし)、
『ブレードランナー ファイナル・カット』を観て来た。
そしたら、また別の種類のため息が…!
いいわぁ、『ブレラン』!
このオリジナリティ! この世界観! この愛っ!
ありがとう『ブレラン』!
リドリー・スコット監督により、
25年前にこさえていただいたSF映画の金字塔。
お久しぶりデス、
「強力わかもと」のギラギラネオン、
東西南北ゴッタ煮の2019年、悲壮な風景。
あぁ、何もいらん、『ブレラン』があれば…!
熱~いライブを観たときと同じ高揚感、くぅ~!
今2007年。あと12年で
わたしたちは『ブレラン』に追い付くわけだ。
大きなスクリーンで観た近未来都市の造形は
痛い!!! 目に痛い、心臓に、頭に、痛い。
あれはロサンゼルスというより
現在の新宿の姿に似てた。
権力の荒廃と、大衆の活気と、人間と。
とーぜんでしょうー!!!
SF映画はあまり好きではないけど、『ブレラン』は別!
これがCGじゃないって、あーた! すごいすごい!
多くを語る必要なし!
ただ、デジタル修正がなされているため、
あまりにクリアになり過ぎて、
過去に観たときの幻想シーンの良さがおちたかも。
あと、声と映像がズレルところも気になった。
『ブレラン』は前半の静と後半の動に分かれるが、
私は前半より後半に、この映画の真骨頂があると思ってる。
おそらく100年後に観ても変わらないだろう、
心の叫びがそこにあるから。
「奴隷として生きる者の悲痛な声」が
私を襲っていた晩秋の ため息を押しのけ、
曲がっていた背筋を ぐいっと伸ばしてくれた。
しかし…「痛いシーン」は相変わらず観られず!!
目つぶし、指の骨折り…なんか
ファイナル・カット版では時間が増えてるような?
2週間の限定公開って、もったいないなぁ。
DVD発売が予定されているらしいけど、
絶対に劇場で観るべき映画っ! 1800円の価値 充分あり!
といいつつ、もう今日で公開終了か~。
新宿『バルト9』、お客さんがいっぱいだった。
●Amazon『ブレードランナー』
ファイナルカットDVDは12月中旬に発売予定
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