左向き魚と右向き魚 |  ◆ R I N G O * H A N

 ◆ R I N G O * H A N

歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー


『零時』の時計回り』


だいたい魚を描く場合、
人は左向きに描くことが多いそうだ。
右利きの人間なら自然とそうなるらしく、
私もそういえば左向きの魚が多い。
『零時』これも左向き。
あ、でもこれは右を向いてる。
そうそう、タロットの『審判』というカードには
上向きの魚を描いたっけ。
んでは、左利きの人は右向きを自然に描くものなのかしら。

今日から後半に入ったアートラッシュの『海洋』展では
上向きの魚の立体額が展示されている。
作家は木村蜻蛉さん。私の京都時代からの知り合いで、
同じ企画展で一緒に展示されているのが
まぁ嬉しくて懐かしくて。
で、実のところ木村蜻蛉さんの作品は、
展初日には魚が横になるよう横位置に展示されていた。
誰もがそういう作品だと見ていたはずで、
私だって疑う余地はなかったのです。
ところが次にアートラッシュへ行ったら、
その作品は魚が上向きになるよう、
縦位置で展示されていた。



「あれっ?」と思っていたら、店主いわく
木村蜻蛉さんから向き違いを指摘されたとのこと、
へーと思って改めて作品を見てみると
なるほどねぇ。。。。これは上向きの作品だわ、
魚が上を向いてはじめて説得力があるというか。
な~んて、素直すぎる自分のセンスがコワイっ。
というか知らず知らずのうちに
「横向きの魚」に洗脳されていたんやね、私って…。

木村蜻蛉さんが創作されているのは
立体造形がほとんどで、全ての作品は黒のみで表現。
無知な私は知らんかったけど、
『クトゥルフ神話』という架空の神話にも登場する
ライアーラトテップなどの異形の者を作っておられます。
黒のみで表現された異教の世界、
ぜひとも『海洋』展にてお楽しみください。

また、初めての試みである
我が作品『零時』へのオークションも
暑い夏の企てらしくホットに盛り上がっております。
本音をいうとオークションそのものよりも、
多くの方々がもっとも相応しい場所に
私の作品が展示できるようにと
あたたかく考慮くださっているのが嬉しくて、
何よりも有り難く、幸せ者だと思っております。


*Home*


●Wikipedia『ナイアーラトテップ』

●開催中の『海洋展』のお知らせ

●『海洋展』会場の「アートラッシュ」サイト
参加作家全員の出品作が写真で公開されています。
5*SEASONの展示作品全8点もありますよ。

●木村蜻蛉の店『ナイアーラトテップ』
 電話/050-7571-2942
 京都市内の河原町丸太町を上がり荒神口手前の西側、
 『ママロースープカレー』というカレー屋さんの隣。
 間口が小さいため見逃してしまう人が多いらしいので、
 隣のカレー屋さんを目印にしてください。
 ちなみにカレー屋さんのカレーもすごく美味しいそうです。